SLやまぐちDX号
◆種別:快速
◆区間:新山口~津和野
山口線・新山口~津和野間で運転されている快速「SLやまぐち」号は今年で運転開始30周年を迎えます。運転開始日にあたる今年の8月1日には運転開始時を再現した記念列車を運転するそうです。ちなみに去年はこんな「大ネタ」がありました。
昨夏に開催された「おいでませ山口ディスティネーションキャンペーン」(山口DC)に関連し、「SLやまぐち」のイレギュラーバージョンとして8月2~4日に快速「SLやまぐちDX」号が運転されました。機関車はC57-1とC56-160の重連で、客車は「サロンカーなにわ」でした。
「サロンカーなにわ」はJR西日本宮原総合運転所に所属する欧風客車(ジョイフルトレイン)です。昭和58年に14系客車から欧風仕様に改造され、両端は展望車になっています。座席は2-1列のリクライニングシートで全車グリーン車になっています。残存するジョイフルトレインとしては最古参の部類になります。
近年では団体運用が主体で、臨時列車に起用されることは久々だった上に、SL牽引(しかも重連)であれば乗るヲタも撮るヲタも殺到必至でした。指定券争奪戦には出遅れましたが、縁あって思いがけず指定券を手配することができ、はるばる山口まで乗りに行くことができました。「サロンカーなにわ」は写真で見たことがあるだけで、乗るの初めてだったのでかなり楽しみでした。
「サロンカーなにわ」は関西圏のお召し列車に使用されるとのことなので、ガラスは防弾ガラスだそうです(見た目ではわかりませんが…)。また、中身も普通の客車とは一味違いました。デッキのステンドグラスの装飾とともに、入り口の下駄箱があるのには驚きました。靴を脱いで列車に乗ったのは寝台とお座敷列車ぐらいです。カーペット敷きなので汚れないよう配慮しているものと思われますが、気づかず土足で乗っていた人も結構いました。座席の座り心地はさすがに年数を感じましたが、足元がゆったり広く取られていて快適でした。
本当は展望デッキまで行ってみたかったんですが、一部の人間が溜り場としてずっと占拠していたので引き返してきました。なかなか乗ることのできない列車だけに、少しぐらい譲り合いの気持ちが欲しいところです。
写真は山口線・津和野駅で撮影したものです。駅撮りだと編成全部がきれいに収まるところが少ないので難儀します。客車が「サロンカーなにわ」であることも、SLが重連になっているのもちょっとわかりにくいです。
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