顧客操作型の指定席自動券売機を業界的にMV端末と言ったりします。ハードウェア的にはおそらくほぼ同一ですが、JR各社で呼び名が異なります。日々機能向上されていますが、機能や購入できるきっぷには制限があります。JR北海道とJR東日本はこちらへ。
○=現存
●=現存せず
(平成29年6月更新)
■JR東海
●MV10型(転写)
(沼津駅:平成21年2月)
「エクスプレス券売機」という愛称が付いています。MV30型の一世代前の端末です。現金やクレジットカード投入口がディスプレイより上にあるのが特徴です。最近、MV35型に置き換えられつつあります。時期はわかりませんが、すべての駅で撤去された模様です。
○MV30型(転写)
(品川駅:平成20年10月)
こちらも「エクスプレス券売機」という愛称が付いています。購入できるトクトクきっぷが少なく、経路検索機能もないので、東日本や西日本と比べて使える機能を絞っている感はあります。
○エクスプレス予約受取専用MV30型(転写)
(品川駅:平成20年10月)
愛称は同じですが、こちらは「エクスプレス予約」の受取専用機です。新幹線と在来線の乗換改札口に設置されています。別途、新幹線乗車券も購入できるので現金投入口があります。パネルとメニュー画面以外は通常のMV30型との違いはわかりません。
○MV35型(転写/感熱)
(大曽根駅:平成21年10月)
MV10型の置き換え用端末として平成21年より投入されています。外観や機能はMV30型とほとんど変わらないようです。平成22年後半より感熱タイプのものが登場しています。
○MV40型(感熱)
(東京駅:平成21年2月)
改札外の「エクスプレス予約」受取専用機です。縦長で省スペースなのが特徴です。基本的に「エクスプレス予約」の受取に特化しているため現金投入口がありません。中にはクレジットカードであれば乗車券や入場券、新幹線回数券が購入できるものもあります。
○MV50型(感熱)
(東京駅:平成25年10月)
平成25年10月より東海道新幹線の東京・新大阪駅でMV30・MV35型を置き換える形で設置されました。行灯や硬貨投入口の変化はJR東日本のものと同じですが、QRコード読み取り機はありません。機能の少なさは相変わらずですが、処理速度は既存型より速くなっています。
○MV60型(感熱)
(東京駅:平成29年6月)
MV40型の置き換えとして登場したのがMV60型です。機能は「エクスプレス予約」の受取と新幹線乗車券の発売に特化しています。
■JR西日本
○MV30型(転写)
(新大阪駅:平成20年11月)
「みどりの券売機」という愛称が付いています。目立たせるためか周囲の壁面が黄緑になっていることが多いです。エクスプレス予約の他に5489サービス、プッシュホン予約、「駅プラン」の受取にまで対応しています。
○新幹線自由席特化型MV30型(転写)
(新大阪駅:平成25年12月)
新大阪駅に設置されている機能限定型の「みどりの券売機」です。パネル部分にシールが貼られています。新幹線自由席特急券・乗車券・入場券と各種予約受取に限定されています。
○MV35型(感熱)
(堺市駅:平成28年7月)
平成23年頃から登場しました。機能や名称はMV30型と同じです。今のところ感熱印字のみ存在を把握していますが、転写印字もあるかもしれません。
○MV40型(感熱)
(小倉駅:平成20年10月)
「みどりの受取機」という愛称が付いています。インターネット予約や電話予約の受取専用機です。新幹線駅のものは乗車券や新幹線回数券が購入できるものもあります。
○MV50型(感熱)
(金沢駅:平成26年12月)
平成26年後半より地方駅より設置が始まりました。QRコードの読み取り機もあり、JR東日本やJR九州の端末と同一と思われます。また、オペレーターとやり取りするため、「みどりの券売機プラス」機能が付加された端末もあります。
○MV60型(感熱)
(富山駅:平成28年10月)
平成28年6月の金沢駅を皮切りに、富山駅でも設置されています。JR東日本のものと異なり、列車の空席情報はありません。現状では新規の発売は行わず、ネット・電話予約の受け取りに特化しているようです。
■JR四国
○MV35型(転写/感熱)
(高松駅:平成21年9月)
平成19年3月の高知駅を皮切りにJR四国でも設置されました。通常の機能の他に5489サービスの受取や定期券の購入もできます。最近では感熱紙が装填され、感熱印字になっている端末もあります。
○MV40型(感熱)
(高松駅:平成21年9月)
岡山駅からエクスプレス予約で山陽新幹線を利用する客向けに高松駅に設置されています。5489サービスの受取や高松・岡山駅からの乗車券の購入もできます。筐体はJR西日本のものと全く同じっぽいです。
■JR九州
●MV30型(転写)
(別府駅:平成22年9月)
九州内の県庁所在地駅に設置され始めましたが、小倉・博多駅はMV35型への置き換えが進んでいます。その玉突きで県庁所在地駅以外の北部九州主要駅への設置が進んでいます。機能としては後述するMV35型と同じです。平成28年3月ごろにすべて撤去された模様です。
○MV35型(転写/感熱)
(小倉駅:平成20年8月)
小倉・博多の両駅で確認されているMV35型です。当初は電話予約やインターネット予約の受取はできませんでしたが、現在はできるよう改善されています。平成22年春頃より感熱タイプのものも登場しました。また、平成23年初頭より九州新幹線停車駅にも設置されています。
○MV40型(感熱)
(小倉駅:平成21年10月)
インターネット予約と電話予約受取専用機です。それ以外の機能はありません。小倉・博多・熊本・鹿児島中央の各駅で確認されています。
○MV50型(感熱)
(博多駅:平成25年12月)
平成25年12月より博多駅で設置されているものです。SUGOCAを含め継続定期券にも対応しています。QRコードの読み取り機もあり、JR東日本の端末と同一と思われます。
○MV60型(感熱)
(熊本駅:平成29年4月)
平成29年3月の熊本駅を皮切りに設置されました。ネット予約の受け取りに特化したJR西日本の端末とは異なり、新規の発売も行います。他社と異なりタッチパネル上部にあるディスプレイがないため、すっきりとしています。
■日本旅行Tis(オマケ)
●MV10型(転写)
(新大阪支店:平成22年1月)
新大阪支店にあったMV端末です。東海道・山陽新幹線関連しか対応していないのとクレジットカードが使えない制限付きの端末です。旅行会社のMV端末はここぐらいだと思われますが、残念ながら平成22年秋ごろに撤去された模様です。
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