房総料金回数券小変化
近年の房総特急の縮小・減便に伴って、特急券の回数券である「房総料金回数券」の区間表示にも変化が生じています。
(平成25年3月)
(平成28年2月)
こちらは東京駅から100Kmを超える区間のものです。着駅が「千倉・銚子・安房鴨川」から「館山・銚子・安房鴨川」となっています。
千倉駅はかつては特急「さざなみ」の終着駅でしたが、いつしか館山止まりになり多客期限定で延長運転される程度になっていました。近年ではそれすらなくなり、館山発着の特急ですら危機的状況ですので、千倉発着の再開は厳しそうです。なので、実態に合わせた表記の変更というのが正しいところなのかもしれません。
ちなみに千倉駅の乗車人員は30年間で3分の1以下に落ち込み、今年2月末でみどりの窓口が廃止になり、凋落が著しい状況になっています。
(平成24年1月)
(平成28年11月)
こちらは東京駅から100Km以内のものです。着駅が「上総湊・大原・八日市場・佐原」から「…八日市場・成田」に変わっています。これは特急「あやめ」が平成27年3月のダイヤ改正で廃止され、佐原まで運転される特急列車がなくなったことによるものです。ただ、これにより行楽シーズンに都内から佐原まで臨時特急では「房総料金回数券」の利用はできなくなりました。
なお、来年2月の土日に新宿~佐原間で快速「おさんぽ成田・佐原」号という臨時列車が運転されます。近年、佐原までの臨時列車は特急が多かったですが、今後は快速化されていくのかもしれません。
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