山北その後
3月のダイヤ改正で無人化された御殿場線・山北駅でしたが、5月下旬から地元山北町がJR東海から簡易委託を受託し、乗車券の発売を再開しました。山北町は駅舎活用事業として予算を計上し、地元NPO法人に再委託しています。
このことを報じた神奈川新聞の記事には「あらかじめJRから購入しておいた切符を駅窓口で販売する」とあったので、おそらく中央線・古虎渓駅のような前出しの120mmマルス券だろうと推測しました。常備券が発売されるというきっぷヲタにとって神がかり的な事態はないだろうと思っていました。
(山北駅窓口の様子)
6月の上旬に野暮用のついでに買いに行ってきました。9時~17時の営業でしたが、朝早く着き過ぎてしまいシャッターが閉まっていました。左のシャッターが改札口で、右のシャッターが窓口部分です。料金表の下のベニヤ板で塞がれている部分に券売機がありました。
9時を過ぎて目的のものを購入しました。予想通り松田駅発行の120mmの前出しマルス券でした。日付印は改札用のチケッターを改造したと思われるもので、駅名と日付だけが入っています。見た感じバランスが悪い印です。発売箇所は上の券は「松田駅-MR」で、下の券は「松田駅-MR1」となっています。よって、上の券は本屋口で、下の券は南口(小田急側)の端末で発券されていることがわかります。
なお、マルスの前出し券なので、山北駅で発売できるきっぷの種類は以下に限られています。
御殿場線…東山北、松田、下曽我、国府津(鴨宮着で代用)、谷峨、駿河小山、御殿場
東海道線(下り)…鴨宮、小田原
東海道線(上り)…平塚、藤沢、横浜、東京
赤字にしたところは小児券も発売している区間です。これ以外の区間は手前の駅まで購入して着駅もしくは車内での精算となります。私が駅にいる間にも茅ヶ崎や川崎まで買おうとしていた客がいました。また、山北駅からは松田駅で小田急線に乗り換える客が多くいるんですが、小田急連絡券の発売はできなくなっています。それゆえ松田着のものが一番よく売れていました。
山北駅のことを取り上げた神奈川新聞の記事によると、売れ行きを勘案して適宜発売区間の見直しを行っていくようです。マルスの前出し券だとそういう変化に対して柔軟に対応できそうです。
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