総論でまとめたとおり、乗車券類は以下の方法に分類しています。特急券や指定券と一様になったものはこちらでは管理せずに特急券や指定券の方に分類します。
- A…片道100Km以上の長距離乗車券(往復券・航路含む、自動車線連絡は除く)
- B…片道100Km未満の近距離乗車券(Aと同じ)
- C…連続乗車券
- D…区間変更券
- E…社線連絡乗車券(直営時代の自動車線連絡を含む)
私が長くこの方法でやっているだけですので、わざわざ分ける必要がなかったり、往復券は別で管理したいという場合もあるでしょうから、アレンジは自由です。
■A・B(乗車券)の分類法
A・B(乗車券)については以下の項目を記録しています。
- 使用年月日
- 発駅
- 着駅
- 地紋
- 割引
- 大人/小児区分
- 有効日数
- 実発売駅
- 実発売駅の端末番号(MRとか@1とか)
- ダミー発売駅
- ダミー発売駅の端末番号
- 実発売駅での券番
- 軟券/硬券/機械券区分
- 13の中の小分類
- 改称/廃止/転換区分
- 画像番号
データのソート順は1の昇順にしています。私はJR券が収集対象なので、昭和62年4月のものが一番上に来ます。1~3・7については自明な項目だと思いますので、説明は割愛します。
4の地紋についてはだいたいの方はご存じだと思いますが、いちおう軽く触れておきます。
上の4つ地紋は左から国鉄・JR北海道(北)・JR東日本(E)・JR東海(C)です。JRの地紋はJRとJRの間に各社を識別する一文字が入っています。JR北海道だけなぜか漢字が入っているのは謎です。また、JR東海の英語表記はJR CentralなのでTではなくCが使われています。
こちらの3つは左からJR西日本(W)・JR四国(S)・JR九州(K)となります。
国鉄・JR(北・東・海・西・四・九)の7種に加え、社線で発売されたものまで分類すると会社ごと多岐にわたってしまうので、社線は一まとめにして「社」として登録しています。また、地紋の色は登録していません。好みによっては分類項目に加えてみるのもよいでしょう。
5は学割・ジパング倶楽部割引・株主優待・障害者割引などオーソドックスなものに加えて、「スーパー早特きっぷ」や「九州ネットきっぷ」などインターネット予約で特急券と一緒に購入した(させられた)乗車券も記録しています。6は大人と小児の区別のみに使用しています。小児の株主優待や小児の「九州ネットきっぷ」も存在するので、5と6は敢えて分けた次第です。
8~12については最近変えたところです。これまでは8・9・12だけでしたが、10・11のダミー駅情報を加えました。
インターネット予約や電話予約で発売箇所がこういう感じで2段になったきっぷが増えてきているためです。JR九州の場合「予約センター71」の部分はだいたい固定されているようですが、実際は予約センターはダミーで、柳ヶ浦駅で発券しているので、以下のように記録しています。
8 =柳ヶ浦
9 =MR
10=予約センター
11=71
12=50082-02
また、会社によって簡易委託駅で発売するきっぷの発売箇所には管理駅が記載されていることがあります。このきっぷは実際には予讃線・伊予中山駅(の隣の物産センター)で購入していますが、発売箇所は松山駅となっていますので、以下のように記録しています。
8 =伊予中山
10=松山
簡易委託駅の管理駅の変遷も記録できたりします。ただ、このきっぷは券番がないので、12の部分はスペースにしています。
13・14については13を大分類として14をその下の小分類として以下のようにまとめています。
- 硬券…A型硬券・B型硬券・D型硬券
- 軟券…A型軟券・B型軟券・常備券・補充券全般
- 機械券…マルス券・POS券・総販券・印発・券売機券・車発機・社線用の端末(小田急のMSRや近鉄のASKAなど)
機械券のうちマルス券と券売機券は当たり前すぎるので、入力は省略しています。また、POS券は会社によってB-POS(JR西日本)やE-POS(JR九州)のような違いはありますが、POS券の中での区別はしていません。これも好みによって変えてみるとよいでしょう。
(改称駅:平→いわき)
(廃止駅)
(あいの風とやま鉄道に転換)
(改称&制度廃止)
15については発着駅もしくは発売駅の駅名が改称・廃止・第三セクターへ転換された場合や、割引制度が廃止になったものをメモ代わりに記載しています。必ずしも必要な項目ではありませんが、何か調べたい時にあると便利な機能です。
■C(連続乗車券)の分類法
連続乗車券の画像を上げておきます。項目は乗車券とほぼ同じです。前掲のA・Bの情報に「連続1」と「連続2」の識別を加えて、10・11のダミー発売駅の情報を削除して記録しています。
■D(区間変更券)の分類法
区間変更券の画像です。こちらも項目は乗車券とほぼ同じです。券売機で発売したものは変更前の原券発駅や原券金額が入りますので、その二項目を加えて10・11のダミー発売駅の情報を削除して記録しています。
■E(社線連絡券)の分類法
社線連絡券は以下の記録しています。13以降はA・Bの13以降と同じなので割愛します。
- 使用年月日
- 発駅の会社
- 発駅
- 接続駅1
- 通過会社
- 接続駅2
- 着駅の会社
- 着駅
- 発行会社
- 発行駅
- 端末番号
- 券番
どの項目をどう使用するかはJRを含めた会社が何社絡むかによって変わってきます。
2=JR
3=小田原
4=伊東
5=(スペース)
6=(スペース)
7=伊豆急
8=河津
JR→社線の普通にありがちな二社連絡券です。5・6は理由があってスペースにしています。社線→JRでも使えます。
2=JR
3=西日暮里
4=新宿
5=小田急
6=登戸
7=JR
8=稲田堤・津田山
今ではなくなってしまいましたが、小田急線を間に挟んだJR→小田急→JRの通過連絡券です。さきほどスペースにした5・6に2つ目の小田急→JRの接続駅を記録しています。JR→社線1→社線2という三社連絡でも使えます。
2=JR
3=(千)千歳
4=八戸
5=青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道
6=盛岡
7=JR
8=東京都区内
四社(四線)にまたがる連絡券はJR→IGRいわて銀河鉄道→青い森鉄道→JRの連絡が登場してから、それほど珍しくなくなりました。5の通過会社が2社になるので、苦し紛れに「青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道」と2社をまとめて記録しています。JR→社線1→JR→社線2という形態の場合は5の通過会社の部分は「社線1・JR」と記録しています。
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乗車券類のまとめ方は以上のような感じです。以下は私が実際にまとめているA(長距離乗車券)のシートです(クリックすると拡大します)。目立たせたいところはセルの色を変えるとわかりやすいです。作例として多少でも参考になればと思います。
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