喜び入る「喜入」
指宿枕崎線に乗っていた時のことです。「次は喜び入る『喜入』です」という車内アナウンスが流れました。喜入といえば海沿いに世界最大級の巨大な石油備蓄基地がある町として知られていますが、その「喜び入る」という地名から縁起がいいとされ、駅の入場券もよく売れています。
その頃、私の身辺でよからぬ事が続いていたので、そのアナウンスを聞いて「喜び入るですか…」と何となくつぶやいていました。何回も指宿枕崎線には乗っているのに、その時は妙に「喜入」という駅名が気になってしまいました。普段は入場券なんてまず買わないんですが、列車交換で時間があったので思わず購入してしまいました。
出てきたきっぷはちっともありがみのない感熱POS券です。しかもJR九州の感熱POS券は紙質が悪く印字が消えやすいとされます。せっかく縁起がいいとされる駅名の駅の入場券でも、印字が消えてしまっては却って縁起が悪いです。こういった入場券の一定需要が見込まれる駅ぐらいは、杓子定規的に機械化しないで硬券や常備軟券など印字が消える心配のない入場券用意しておいてもいいような感じがしました。
結局入場券1枚購入したところで劇的に変化があるわけでもなく、全般的にあまりいい年ではなかった平成19年でした。感熱の印字は今のところまだ大丈夫です。
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