きっぷ保管方法~収蔵編~
ブログを休止してから半年ぐらい経ちますが、複数の方からtwitter経由で集めたきっぷをどう保管しているかという質問を受けます。確かに悩ましい問題です。ここ数年で収集成果を開陳するHPは雨後のタケノコのごとく増えましたが、その後のことに触れているところはありません。 そこで、きっぷの保管方法~収蔵編~について触れてみます。
私がきっぷを集め始めた当初は券種を問わず一枚一枚パラフィン紙に包んでいましたが、面倒になったので200枚を越えたあたりでやめました。それに当時の券売機券は印字が粗悪で、パラフィン紙に包んだ効果もむなしく、印字は時とともに薄くなっていきました。
その後、いろいろ試行錯誤しました。その過程でダメにして歯がゆい思いをしたきっぷもたくさんあります。現在はある程度は確立できましたので、券のサイズごとに紹介していきます。あくまで「私はこうしています」というだけで、もっといい方法があるかもしれませんし、これが正解というわけではありません。参考になれば幸いです。
85mm券
いわゆる名刺サイズのきっぷです。これを集めている人が多いんじゃないでしょうか。これは市販の名刺入れに入れておけばいいですが、2点注意が必要です。
まず一つは材質がポリエチレンやポリスチレンだと、形を成型するために使用する可塑剤が感熱印字の部分と反応して、きっぷの印字が薄くなったり消えてしまったりすることがあります。フォルダの材質には注意が必要です。ポリプロピレン製は今のところ大丈夫そうです。
もう一つは券紙の日焼けを防ぐために、ポケットはきっぷをすっぽり覆える深さが必要です。きっぷの一部でもポケットからはみ出すと、その部分だけ地紋が薄くなったり茶色く日焼けしたりし、後々悲しいことになります。
(ノビータ600枚用)
私のオススメはコクヨのノビータ(NOViTA)シリーズのカードホルダーです。上の画像の黄色の破線がファイルの端で、左側の赤い破線がポケットの端です。85mm券を入れても5mmほど余裕があり、きっぷがみ出す部分がありません。縦幅も出し入れに困らない程度の余裕があります。
サイズは一冊で120枚・180枚・360枚・600枚の4種類あります。amazonなどの通販サイトだと600枚のタイプでも700円程度で売っており、比較的安価なのもメリットです。ちなみに私の85mm券の収蔵はノビータで全て統一しました。
120mm券
85mm券とともにマルス端末から発券される横長のきっぷです。平成8~9年ごろまでは指定席券全般がこのタイプでしたが、今では自動改札非対応のトクトクきっぷや特定列車の個室指定券、多経路の乗車券、○契の乗車票ぐらいなので、きっぷとして見かける頻度はだいぶ減っていると思います。
(無印良品・高透明フィルムアルバム)
(収納イメージ)
このタイプは無印良品のL版対応の「高透明フィルムアルバム・2段」という写真用のアルバムで収納しています。表紙は半透明で、収納するとこんな感じです。横はポケットからはみ出さずに収まります。縦はだいぶ余りますが、大は小を兼ねるということで。これも1冊350円と安価ですが、私個人的には上部の妙な切れ込みは気に入らないです。先述のノビータシリーズにも同様のL版対応のものがあります。
エドモンソン券
いわゆる券売機券とでも言うんでしょうか。正確には「エドモンソン券」と言います。最近のものは感熱印字ですが、ちゃんと保存しておけばそれなりに印字は長持ちするように思います。このタイプの収納は長年の懸案でしたが、ある日twitterを見て見事に解決できました。それは意外なものでした。
(無印良品・ヘアピンケース)
(収納イメージ)
無印良品で売っているポリプロピレン製の「ヘアピンケース」です。これがエドモンソン券の収納にピッタリなのです。これを発見した方は正直すごいと思います。このケース一つで30枚は収納できますが、あまり欲張って入れすぎると取り出せなくなるので、20枚程度にしておいた方がいいと思います。ヘアピンケースですので女性用の化粧品コーナーにあります。1個105円です。
フォルダはいろいろ見てはいるんですが、適したものはありません。ちなみに、感熱印字のエドモンソン券を市販の硬券用のフォルダ(後述)に入れると見事に印字が消えますのでご注意ください。
A型/B型硬券
(A型硬券)
(B型硬券)
A型硬券・B型硬券とも、現在JRで常用している会社はありません。A型硬券はエドモンソン券とほぼ同じサイズで、B型硬券は横幅が同じで縦幅が若干小さくなっています。
これらについては残念ながら専用のフォルダに優るものが見つけられていません。専用フォルダは文房具店等では入手できないので、自力で探してください。書泉グランデという書店の通販コーナーにあるようです。B型硬券は先述のヘアピンケースにも入りますが、取り出すのが難しくなるためオススメしません。A型硬券はもっと厳しいです。
(切手用ピンセット)
このタイプのフォルダは収納する時はラクなんですが、取り出す時は結構難儀します。強引に爪でつまんで引っ張ると傷つくこともあります。出し入れする場合は先が平らになった切手用のピンセットを一緒に用意しておくといいでしょう。
A型軟券
これは先述のヘアピンケースでも硬券用のフォルダのどちらでもいいと思います。私は硬券用のフォルダを軟券にも流用しています。以前は切手用のファイルに収納していたこともありましたが、収納枚数が少ないのとファイル自体が比較的高価なので、今は別の用途に使っています。
N型/K型マルス券
(N型)
(K型)
N型マルス券は平成5年ごろまで、K型マルス券はN型の簡易版で平成元年まで存在したきっぷです。サイズは同じです。個人的には一番好きなきっぷです。
このタイプは無印良品の「フォト・ハガキフォルダー」というフォルダで収納しています。120mm券を収納するL版フォルダと外見はほぼ同じで、大きさは一回り大きいです。これも1冊294円と安価です。
料金補充券
(JR初期)
(現行)
マルス端末がない駅での指定券・自由席券の発売やマルス端末で対応できない指定券を発行する場合に使用されます。国鉄時代から継承したJR初期と現在と比べると、現在のほうが一回りサイズが大きくなっています。
(無印良品・再生紙アルバム)
料金補充券は無印良品の「再生紙アルバム」に収蔵しています。1冊で48枚収納できます。が、これがベストアンサーではないような気がしています。
と言うのはこのアルバムだとJR初期の料補はポケットからギリギリはみ出さないんですが、現行の料補では1cmほどはみ出します。上の写真がそれで、黄色の破線がアルバムの端で、赤い破線がポケットの端になります。上の2枚はポケットからはみ出しているのが分かるかと思います。先述の「フォト・ハガキフォルダー」だときれいに収まります。
クーポンサイズの料金券・乗車票・トクトクきっぷ
(常備特急券)
(乗車票)
数は多くありませんが、いわゆるクーポンサイズの料金券や乗車票・トクトクきっぷはまだ存在します。これらについては先述の「再生紙アルバム」でギリギリ収まります。ただし、耳が付いている場合ははみ出しますので、気になる場合は「フォト・ハガキフォルダー」と併用するとよいかと思います。
ライナー券/乗車整理券(短冊タイプ)
このような軟券のホームライナーのライナー券・乗車整理券です。以前は全国的にありましたが、現在常用しているのはJR東日本の長野・新潟地区ぐらいです。
縦型かつ中途半端なサイズゆえ悩ましいものがありますが、暫定的にノビータの縦入れのハガキフォルダに2枚ずつ入れています。 多少の衝撃ではポケットから脱落せず、案外収まりがいいのかもしれません。
L型マルス券
L型マルス券は確か平成11年まで発売されていました。ドットプリンターでこのような横長のロール紙に打ち出していました。この券はL型マルス券ではありませんが、イメージとしてはこんな感じです。
実はこいつの収納方法はまだ確立できていません。枚数が少なければA4版クリアファイルで事が足りますが、厚さ10cm程度の量があるため、箱にまとめてしまったままです。正直困っています。
なんだかコクヨと無印良品のステマっぽくなってしまいましたが、平成30年正月の2日間を利用してかけ足でまとめてみました。気が向いたら補足や修正をするかもしれません。
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