EXいっしょにお出かけ早特
JR東海とJR西日本が共同展開する東海道・山陽新幹線の予約サービス「エクスプレス予約」で、昨年末から今年年明けにかけて土休日と年末年始毎日に「EXいっしょにお出かけ早特」というきっぷが設定されました。
だいたい名前から想像が付くと思いますが、「いっしょに」=2人以上、「早特」=事前購入割引ということで2名以上6名以内で同一日・同一区間・同一列車の座席を乗車3日前まで席数限定で割安に購入できたきっぷです。気軽に予約できることを売りにするネット予約に2名以上縛りを導入したのは私の記憶では初です。
設定区間は東京・品川・新横浜~岡山・広島・小倉・博多間と新大阪・新神戸~小倉・博多間という航空便と競合する区間でした。そのため名古屋~九州間の設定がなかったのは意外でした。また、昨年10月でエクスプレス予約での乗車券の取り扱いを止めたため、「東京都区内」や「大阪市内」など特定都区市内制度は適用されず、EX-ICのように新幹線停車駅相互の設定となっていました。
定価 EX-IC IC早特 いっしょに
東京~岡山 16860円 15570円 14000円 13500円
東京~広島 18550円 17170円 15500円 15000円
東京~博多 22320円 20730円 19300円 16500円
新大阪~博多 14890円 12880円 11450円 11000円
価格は上記のようになっていました。当然ながら一人で購入できる「IC早特」よりも2人縛りのある「EXいっしょにお出かけ早特」の方が割安に設定されていました。東京発着は品川・新横浜発着と、新大阪発着は新神戸発着と、博多発着は小倉発着と同額でした。
目立つのは「IC早特」より2800円も割安な東京~博多間の安さでしょうか。一般的に4時間を境に新幹線と鉄道の優位性が逆転すると言われています。新幹線で言うとちょうど東京~広島間です。東京~博多間であれば飛行機が優位になりますが、そこに競争を挑むためか思い切って割引率を上げています。
きっぷの見てくれは「IC乗車票」に似ています。私はまとまった休みがあると北九州の嫁実家に収監されるのが恒例行事となっているため、早速利用してきました。Uターンラッシュにかかるため、発売1ヶ月前の10時にパソコンの画面に向かって、文字通り「10時打ち」をして確保しました。2人で8000円近く浮かすことができて助かりました。
春休み・GWでの再発売はありませんでした。夏はまだどうかわかりませんが、やっぱりネット予約で2名以上縛りという奇怪な発売形態は受け入れられなかったんですかね?
遠距離になると、時間的に見れば東京~福岡間では新幹線が約5時間、飛行機で1時間30分(前後を含めても約2時間+α)なので、休暇が少ない現役世代にとっては新幹線よりも飛行機の方が効率的な行動をする上で優位ですから、割安な企画切符は、どちらかと言うと比較的時間のあるシニア世代向けと考えるのが妥当なのかもしれませんね。
投稿情報: 下総鉄道 | 2014年4 月30日 (水曜日) 20時22分
交通手段の選択材料は時間だけではないですから、新幹線の長距離利用はシニア世代ばかりではないと思います。
わが家(横浜のはずれ)からだと空港までのアクセスが不便で新幹線駅は便利なので、荷物が多いと空港までの行き来で面倒になって飛行機を避けることがあります。また、時間も広島までだったら新幹線の方が速かったりします。
投稿情報: 今出川@富山 | 2014年5 月 4日 (日曜日) 08時45分