北斗65号
◆種別:特急
◆区間:函館→札幌
今年7月に北海道で発生した特急「北斗14号」のエンジン火災の影響で、原因究明まで同じエンジンを搭載する車両(キハ183系の一部)の使用を停止しています。トラブルの詳細やその後のゴタゴタについてここでは触れませんが、使用停止に伴って特急「北斗」や「サロベツ」などの運休が発生し、夏の観光シーズンを前に相当な影響を及ぼしました。
函館線は「北斗」3.5往復と「スーパー北斗」0.5往復の計4往復が運休になっています。全体で見ても11往復が7往復に減っているわけですから、本数ベースの単純計算でも4割の減便となっています。
(北斗65号:函館駅)
「北斗65号」は運休となった「北斗5号」の代わりに9・10月の土休日に運転されています。車両は使用停止されているキハ183系に代わり、苗穂運転所の「ニセコエクスプレス」が充当されています。普段はNisekoと表示されている正面の列車名は真っ白で表示されていません(今は使ってないんですかね??)。
函館発車時刻は定期「北斗5号」と同じ9:30ですが、車両変更に伴って少し所要時間を要しています。
函館 長万部 東室蘭 苫小牧 札幌
北斗5号 9:30 → 10:49 → 11:40 → 12:15 → 12:59
北斗65号 9:30 → 10:49 → 11:41 → 12:17 → 13:04
この列車については所要時間が延びることによる影響は大してないんですが、函館14:00発の「北斗91号」は所定の「北斗11号」より札幌到着が18分遅くなることによって、稚内行の特急「スーパー宗谷3号」と接続できなくなっています。JR都合で特急列車を遅らせるんですから、微調整で済む範囲であればもう少し接続を考慮すべきだとは思います。
私は前日に指定券を仕込んでいましたが、日曜日だけあって当日の朝には満席になったようです。ただ、札幌までの空席状況だったので、途中駅までであれば空いていました。
(ドアに貼られた列車名・設備表示)
(車内の列車名・設備表示)
「ニセコエクスプレス」は普通車のみの3両編成で、札幌寄りの1両が自由席でグリーン車はありません。私が乗った際には大雨の影響で7時間半遅れで到着した札幌行の急行「はまなす」の乗客の救済もあったため、自由席も指定席もほぼ満席で函館駅を発車しました。
JR北海道では11月以降のダイヤを発表しました。車両のメンテナンス体制の強化を目指し、特急列車の最高速度を130Kmから120Kmもしくは110Kmに落とし、本数の減便も行います。函館~札幌間は平均3時間21分が3時間30分になります。最速列車は3時間ちょうどだったのが3時間26分になってしまいます。不便にはなりますが、原因究明や保守体制の確保が出来ていない現状では仕方がないのかもしれません。
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