こうのとり
◆種別:特急
◆運転区間:新大阪~福知山・豊岡・城崎温泉(1日13.5往復)
3月のダイヤ改正で特急「北近畿」は「こうのとり」と愛称が変更されました。どうやら地元の要望があって変更したようです。それに伴って「こうのとり」の一部列車に新型車両の287系が投入されました。昭和61年から25年間も使われ定着していた「北近畿」という愛称をあっさり捨てたのは、新型車両の投入に伴ってそれまでのイメージを一新したかったんだと思います。
(287系「まいづる」:山陰線・円町)
(183系国鉄色:東海道線・尼崎)
とは言っても全列車287系に置き換えたわけではなく、それまで使用されていた183系も半分弱残っています。183系のうち残っているのは国鉄色のみで、いわゆる「カフェオレ色」は3月のダイヤ改正で運用を離脱し、廃車も始まったようです。287系は京都発着の山陰線特急の方に優先して投入されています。
(183系カフェオレ色:山陰線・園部)
また、今月上旬までは運用を離脱した「カフェオレ色」183系の穴埋め・287系への置き換えの経過措置として日根野電車区の381系を借りてきていて、同一特急に287系・183系・381系の異なる3系列が併用されるという今どきでは珍しい運用でした。なお、381系の代走は今月末までの予定でしたが、287系の増備が予定より早く進んだため今月上旬で取り止めています。
(381系:福知山線・篠山口)
381系は昭和61年の福知山線電化の頃も導入が検討されたそうですが、北陸地区の485系を転用・改造した183系を使用することになったため、この時には見送りになっています。それが25年の時を経て、3ヶ月弱の期間限定で実現したといった感でしょうか。
私が利用したこの「こうのとり5号」は381系でした。ダイヤ改正当初に「6月末までの期間限定」と発表されていたため狙って乗りました。福知山線に実際乗った感じでは曲線が多いような印象を受けたため、振り子型の381系は適していそうな感じはしていたんですが…。なお、日根野から貸し出された381系は「こうのとり」運用終了後に返却されることなく、全車廃車になっています。残る183系も287系置き換えまでの命ですから、「こうのとり」のヘッドマークが見られるのはそう長くないと思われます。
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