踊り子一部区間グリーン(前)
以前の記事で、特急「雷鳥」の一部区間だけグリーン車に乗った際の取り扱いについて仕込みました。同じようなことを今度は特急「踊り子」で試してみました。このパターンは以前から気になっていました。
「踊り子」は伊豆急下田行と伊豆箱根鉄道・修善寺行の列車があります。伊豆急下田行は単独で運転される列車もありますが、修善寺行は必ず伊豆急下田行に併結され、途中の熱海駅で分割・併合します。伊豆箱根鉄道のホームの有効長の関係から5両以上の列車が乗り入れられないんですが、東海道線に5両の短い特急を走らせるのが非効率なので、併結という形態を採っているんだと思います。
【踊り子105号の編成】
(←熱海) [指・指・指・G・G・指・指・指・自・自][自・自・指・指・指] (東京→)
(下田編成) (修善寺編成)
同じ「踊り子」であってもシステム上は下田編成は「踊り子(下田)」と修善寺編成は「踊り子(修善寺)」として、別列車扱いで管理されています。きっぷの列車名表記はいずれも「踊り子」になっていますが…。グリーン車に乗車する場合は列車名を「踊り子(下田)」と指定しないとエラーになります。そのことを踏まえたうえで「踊り子105号」で以下のきっぷを頼んでみました。ちなみに「えきねっと」ではエラーになってしまいました。
「踊り子」乗車区間:大船~大場(伊豆箱根鉄道)
グリーン車区間 :大船~熱海
普通車区間 :熱海~大場
修善寺編成にはグリーン車がないので、大船~熱海間は下田編成で、熱海~大場間は修善寺編成に移動することになります。編成は異なれど、同じ「踊り子105号」内で移動するので、特急料金は大船~大場間(伊豆箱根鉄道線内は特急料金不要なので、実質は三島まで)で通算でき、グリーン料金は大船~熱海間を支払うだけで済みます。
大船~大場(三島)の特急料金:950円
大船~熱海のグリーン料金 :1000円 計:1950円
支払うべき料金はこう予想し、自分なりの解を用意して買いに出かけました。指のみ券はどうにでもなりますが、席無し特急券をどうするか気になっていました。若い係員は申込書を見て、特急券を通算できそうなパターンであることはすぐにわかったようでした。熱海駅で打ち切りにされたら買わずに帰ってくるつもりでした。それでも、機械にいろいろと打ち込んで試すものの、エラーとなって発券できませんでした。奥から上役みたいな人を呼んできて、さらに格闘すること約15分…。上役の人も難儀していましたが、なんとか特急券が発券されました。
(大船~三島間の席無し特急券)
(大船~熱海間のグリーン指のみ券)
(熱海~大場間の普通指定指のみ券)
「2190円になります」。予想した額とは違いましたが、とりあえず黙ってお金を支払って上のようなきっぷを受け取ってきました。受け取る際に「三島から先は特急料金が不要なので、このままで大丈夫です」というような説明を受けました。
実際そうなんですが、席無し券がどうもしっくりきません。この券だと大船~三島間の全区間でグリーン車を利用していることになっていますが、「踊り子105号」のグリーン車は熱海駅で切り離されて伊豆急下田へ行ってしまうため、大船~三島間なんてありえません。ちなみに大船~熱海間と大船~三島間はいずれも100Km以内ですが、グリーン料金が異なります。前者がJR東日本完結なので1000円、後者がJR東海にまたがるので1240円です。この差がそのまま予想した額との差になっています。
席無し券とはいえこんなものが発券できてしまうことがシステム的におかしいように思います。このきっぷは実際に使いましたが、グリーン車にすら車内改札に来なかった状況で、あいにく使った痕跡がありません。なので、特急券の発券の仕方として適切なのかという解は得られていません。
このきっぷを購入してから、友人も同じ列車で行くことになったので、私がJR東海の某駅で友人の分を購入したところ、まったく異なるきっぷが出てきました。察しの良い方はだいたい想像がつくと思いますが、そのきっぷについては何日か後に仕込む後編にて…。
【おことわり】
素人目に見てもあやしいきっぷだと感じたので、発売日・発売箇所は伏せておきます。
三島までの席無特急券・グリーン券が発券できることの方に驚きです。「踊り子(修善寺)105号」で発信していることに間違いなさそうですが、グリーン車が付いていないのに出来てしまうのはいささか問題のような気も。
投稿情報: 料補収集家 | 2009年12 月21日 (月曜日) 00時34分
これと似たパターンとして、以前特急はくたか6号で、購入したことがあります。
グリーン車、富山→金沢(はくたか金沢)
普通車、金沢→和倉温泉(はくたか和倉)
2009年GW乗車した時にJR西日本の駅であらかじめ、購入しました。
指ノミ券は、マルスで即時発券となりましたが、席無し特急券が発券出来ず、別部署へ問い合わせされるなどして、駅員の方に大変手間を取らせました。
マルスで発券しようとすると、エラーになるか、別々の特急券にしかならないようです。結局、最後に別部署へ問い合わせた結果、料補対応になるとのことで、料補を発行してもらい、無事当日乗車できました。
投稿情報: koeniissuhkie | 2009年12 月21日 (月曜日) 11時13分
知り合いの現場社員に確認しましたら、指ノミ確保の後、
料金補充券対応とのことです。マルスでは出ないそうです。
投稿情報: がらくた | 2009年12 月21日 (月曜日) 20時16分
私も以前、首都圏の某駅で同様のケースを発行依頼したことがあります。
その時は少し迷いながらマルスを5分位操作して指定のみ券2枚と熱海までのグリーン席無し券が発券されました。そして席無し券に『着駅修善寺駅 熱海〜修善寺間普通車に乗車・料金同額』と記入し駅名小印が捺印されました。
これだと(2‐ )になってしまいJR東海の収入配分が全くなくなってしまいます。客側の立場でいえば料金補充券の発行で長時間待たされる事もなく、いたってスムーズでした。
投稿情報: マルス2号 | 2009年12 月23日 (水曜日) 12時03分
いつも楽しく拝見させていただいてます。
全然違う例ですが、宇和島→松山を宇和海18号グリーン席、松山→岡山をサンライズ瀬戸普通席で特急券・グリーン券を発券してもらったことがあります。特急券・グリーン券は日付の次に表示される列車名は空欄で1段下にG区間:宇和島→松山と表示されました。
この踊り子105号の特急券・グリーン券は無理矢理修善寺編成にグリーンを付けてあさぎり号のようにした感じですね。無理に列車名を表示させようとしてこのような怪しい発券になったのではないでしょうかね。
投稿情報: キー | 2009年12 月23日 (水曜日) 22時03分
う~む・・・
緑色の首都圈の管内ならば発券方を記した冊子を
配布しているはずなんですがねぇ。
はくたかグリーン金沢乗継だったり、
成田エクスプレス(宿)グリーン東京乗継だったり・・・
機械発券可能なヤツなら操作方法を、
補充券なら補充券の書き方を。
どこで出したのかは分かりませんが、
御迷惑をお掛けしてしまったようで、
誠に申し訳なく思う次第です・・・
投稿情報: 三階 | 2009年12 月23日 (水曜日) 22時10分
初めまして。AsaPi!といいます。
本日、これに乗り継ぎ割引が加わったパターン、
小田原→熱海 踊り子G指定
熱海→三島 踊り子指定
三島→静岡 新幹線自由席
の切符を受け取って来ました。
料補にこのブログと同じミス(G料金を東海の料金で計算)をして金額を書き込んでいましたが、鉄道好きの駅員さんで、支払いの際に気づいて訂正していました。
踊り子は料補でPOS入力、新幹線は乗継割引ではないものを普通にマルスで発券していましたが…これだとおそらく東海が乗継割引分を負担しないので東が損しちゃっているんですよね。
投稿情報: AsaPi! | 2014年12 月25日 (木曜日) 22時35分