風っこ八ヶ岳高原号
◆種別:普通
◆区間:小淵沢~野辺山
JR東日本小牛田運輸区の「風っこ」が小海線に初乗り入れを果たしました。小海線は高原を走る路線なので、高原の風を体感しながら八ヶ岳を眺められる絶好のロケーションだと感じました。今まで乗り入れがなかったのが不思議なぐらいです。小牛田から小海線の車両基地がある中込までは東北線~磐越西線~信越線~篠ノ井線~中央線という「大旅行」を経て回送されました。
ダイヤは4日間設定された上に1日2往復しました。なので窓側限定などという贅沢さえ言わなければ余裕で取れると思っていました。ところが…。
どこぞの旅行会社がツアー枠で2両しかないうちの1両を押さえると言う暴挙に出たせいか、3駅で1ヶ月前発売で申し込んだものの、発売と同時に満席になってしまったようでした。何回か通勤時に駅で「指定席券売機」で調べてみたところ、偶然△(空席少)になっていたので、すぐさま押さえて無事にゲットできました。しかも八ヶ岳が見える窓側という強運ぶりでした。
当日は指定券なしでの強行乗車を防ぐため乗車時に係員が指定券を確認する「千葉方式」(←私が勝手に命名)が採られました。最近のJR東日本のイベント列車ではこういった態勢が採られることが多いため、全社的にマニュアル化されたのかもしれません。
小海線は急勾配があるため「風っこ」単独ではいかんせん力不足で、往復ともDD16-11という機関車に牽引される形で運転されました。このDD16ローカル線用に製造された機関車で、今やJRグループでも5両しか残っていない貴重な機関車だそうです。うちJR東日本が4両保有していて、全てが長野総合車両所に所属しています。
日ごろの行いが悪いせいか、この日は終日はっきりしない天気で八ヶ岳はきれいに見えませんでした。でも、高原の風は爽やかで気持ち良く乗ることができました。
「山梨DC」は山梨県の大部分エリアを管轄するJR東日本八王子支社主導で行われている感がありますが、小海線は長野支社のエリアになります。車掌は長野支社の小海線営業所所属でしたが、記念乗車証を配っていたのは八王子支社の社員でした。
写真は小海線・野辺山駅で撮影したものです。ホームの長さが短くて編成全部をうまく収めることができませんでした_| ̄|○
小淵沢駅で4月の快速「EL山梨桃源郷」号で見かけた「モモずきん」に再会しました。「モモずきん」は子供たちに大人気でして、写真を撮る人が絶えませんでした。
(中央線・小淵沢駅)
「モモずきん」はどうやら地元の観光協会とかではなく、JR東日本八王子支社が作ったようです。HPもありました。6月末の「山梨DC」終了とともにお役御免になるのか、それともその後も何らかの形で使われ続けるのかどうか個人的には注目しています。
風っ子~に関するコメントではありませんが、、
1ヶ月ぐらい前にこのサイトに出会いました。日々アクセスし、たぶん全部読みました。本当に楽しく読ませてもらいました。しばらく離れていた鉄道でしたが、再燃の兆し。さっそく時刻表を購入。20年ぶりぐらい、、、
昔、時刻表キチガイでした。
昭和58年冬休み、小学校6年生。初めての独り旅。九州ワイド周遊券を握りしめ東京駅から345Mに乗り込んだ(とにかく夜行列車に乗りたかった)。九州上陸後は、福岡~鹿児島を行ったり来たり。急行《日南》《かいもん》が宿がわり。昼間はローカル線乗りつぶし。
そんな昔のことを思い出させてくれました。あの頃、国鉄を乗り尽くそうって思ってました。廃線たくさんあって、当時とは変わりましたね、、
これからも楽しみにしています。
感謝。
投稿情報: あ力道山 | 2008年6 月15日 (日曜日) 01時00分
自分の収集(物)と旅の記録として約3年前になんとなく始めたこのブログですが、全部読まれたという方はおそらく初めてです。再び興味を持つ一助となれたことは私にとってもうれしい限りです。
手元にある昔の時刻表を見てみると、今の感覚ではとても考えられないような列車や路線があり、非常に興味深いものがあります。25年の間に国鉄はJRとなって、赤字ローカル線の多くは廃線になり、急行列車や寝台列車はほとんどなくなり、薄暗かった345Mは小ぎれいな特急型車両の「ムーンライトながら」となって、旅情が薄れ味気なくなったように見えます。
でも、逆にJRになってからは各社で地域の実態に合った車両が登場させたこともあり、こちらは全国でどこでも似たような車両が走っていた国鉄時代と比べて面白くなったかと思います。国鉄があのまま続いていたら山手線はまだ205系だったでしょうし、東海道山陽新幹線にN700系が登場することもなかったでしょう。
過ぎ去りし昔を懐かしむのも結構ですが、それだけではなくその時代に合った前向きな楽しみ方ができたらと常々思っています。私自身お金や時間に制約はありますが、ここまで続いたらできる限り続けるつもりですのでこれからもご贔屓に…。
投稿情報: 今出川 | 2008年6 月17日 (火曜日) 23時51分