DD53ばんえつ物語
◆種別:快速
◆運転区間:新津~会津若松
(磐越西線・山都)
C57-180の代走第二弾として登場したのがこの快速「DD53ばんえつ物語号」です。DD51は北海道で寝台特急「北斗星」を牽引しているイメージがあったんですが、DD53と聞いて当初はピンときませんでした。「そんな機関車あったかいな?プレスリリースの誤植じゃなかろうか??」とさえ思い、半信半疑で調べてみました。
DD53型機関車は昭和40年~42年に製造された日本最大のロータリー除雪機関車です。排雪能力が高かったのが逆に仇となり、沿線で投雪被害が頻発したためたった3両の製造にとどまりました。車籍が残っているのは今回の運転に使用されたJR東日本長岡車両センターに所属する2号機のみで、1号機は群馬県にある「碓氷峠鉄道文化むら」に保存されています。
こうして少し下調べをしてみて、雪とは無縁の地域で育った私がこんな機関車を知らなくても無理ないわなと思ったのでした(ちょっと言い訳)。ディーゼル機関車=凸型というイメージがあったんですが、この機関車は箱型で電気機関車のような印象があります。今回の運転ではロータリーヘッド(除雪機)の部分を外して運転されました。
この機関車が客車を牽引するのは国鉄時代に少しあったものの、JRになってから初めてでおよそ30年ぶりとのことです。なので、有名撮影地の堤防や丘にはたくさんの撮り鉄がいました。磐越西線・五泉駅そばの阿賀野川に架かる鉄橋には2~300人はカメラを構えていて、さすがにびっくりしました。今までこういったヲタ列車には数多く乗りましたが、こんなにたくさんの撮り鉄がいたのは初めてです。
ただ、常識の範囲内で撮影している分には何の問題もないんですが、列車から見てて「おいおいおい」と思う人もいました。遮断機内に立ち入って撮影している中学生風の小僧、墓地の中に立ち入って三脚立てて撮影してるオッサンの集団、一旦撮影してから先回りすべく車で狭い農道を猛スピードでブッ飛ばす危なっかしい2人組等々…。こんな事態を想定してかJR東日本新潟支社が「『鉄道ファン』の皆様へお願い」というリリースを出していたのは帰宅してから知りました。
運転日は11月3~5日の3連休3日間で指定席を取るのは困難が予想されましたが、連休中日の4日の上りだけ指定を確保することができました。機関車が変わるだけで客車は普段と変わらないのは重々承知です。
前週に「DD51ばんえつ物語」に乗った時よりも紅葉が進んでいました。ただ、思ったより進んでなくてもうちょっと先かなと感じました。指定席はぎっしり埋まるほどではなかったですが、乗りもしないのに指定券だけ取られてしまうヲタ列車の割に乗車率はいい方だったと思います。
写真は磐越西線・山都駅で撮影したものです。津川駅で撮影した「DD51~」が跨線橋の影がかかってしまったので場所を変えてみたんですが、今回は逆光気味になってやはりイケてないです。
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