南風
◆種別:特急
◆区間:岡山~高知・中村・宿毛(1日14往復)
手薄ゆえどうも四国ネタは遠ざかってしまいます。
特急「南風」は昭和42年10月に四国初の特急列車として高松~中村間に登場しました。車両は既に中央西線「しなの」に投入されていたキハ181系でした。長い間変わらずに運転されてきましたが、国鉄末期の昭和61年11月に新型のキハ185系が投入され増発されました。
転機となったのは昭和63年4月の瀬戸大橋開通で、これまで高松発着だったのを岡山発着に変更し新幹線接続特急となりました。高松発着列車は特急「しまんと」に変更し現在に至ります。その後車両は高知自動車道の開通を睨み、平成2年に振り子型の新型2000系気動車を投入しスピードアップしました。多度津~中村間で比較してみます。
<南風1号・昭和55年10月(キハ181系当時)>
高松始発 多度津(8:21)
→阿波池田(9:02)/高知(10:28)/須崎(11:13)/中村(12:25)
(他停車駅:琴平、土佐山田、後免、佐川、窪川)
<南風3号・平成18年4月(2000系)>
岡山始発 多度津(9:44)
→阿波池田(10:21)/高知(11:30)/須崎(12:14)/中村(13:39)
(他停車駅:善通寺、琴平、大歩危、大杉、土佐山田、後免、旭、朝倉、伊野、佐川、土佐久礼、窪川、土佐佐賀、土佐入野)
(岡山駅)
時間的に大差ないように見えますが、高知に4分、須崎に6分、窪川に12分停車する上に停車駅が大幅に増えたので実際はかなり短縮しています。ただ、土讃線の線形は単線で曲線が多くて悪いため、車両の高性能化だけではスピードアップに限界があるようで、高速バス相手に苦しい戦いを強いられているようです。
以前、高知から福山へ移動する用があって列車かバスかで迷ったんですが、所要時間が短く料金も安かったバスにしました。高知駅~福山駅が3時間弱で4000円(中国バス・オーシャンライナー)なら私のような並の鉄ヲタは負けてしまいます(マイクロバスのようなバスだったのですんごい車内が揺れて酔いましたが…)。
今まで3~4回乗りました。写真は岡山駅で撮影したものです。アンパンマン塗装に塗り替えられた2000系です。作者のやなせたかし氏が高知県南国市(駅で言うと後免)出身であるのが縁で、この塗装に塗り替えられた列車が四国各地を走っています。
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