北陸フリー乗車券
(ゆき)
(かえり)
「北陸フリー乗車券」は首都圏から北陸方面への往復+フリー区間がセットになった乗車券タイプのトクトクきっぷです。かつて発売されていた「北陸フリーきっぷ」から特急料金部分を除外したものです。経路は越後湯沢経由か長岡経由のいずれかが選べました。
【フリー区間】
- 北陸線…福井~富山
- 七尾線…津幡~和倉温泉(全線)
- 氷見線…高岡~氷見(全線)
- 城端線…高岡~城端(全線)
- 高山線…富山~猪谷
「北陸」と称するだけあって、北陸三県の県庁所在地は網羅しています。「北陸フリーきっぷ」では北陸線の西端が加賀温泉まででした。
今年3月の北陸新幹線金沢開業を機に、北陸新幹線経由のきっぷとしてリニューアルされるものとばかり思っていましたが、後継のきっぷが発売されることはなく、そのまま発売終了となりました。同時に北陸各地から首都圏へ向けて発売されていた「首都圏往復フリーきっぷ」も発売終了してしまったため、残念ながら双方で利用できるトクトクきっぷがなくなりました。鉄ヲタ的には開業ムードに水を差された感です。
その一方で「北陸フリーきっぷ」はJR東日本お得意の「大人の休日倶楽部」会員限定きっぷ(発売期間は年4回)として復活しています。 価格も東京都区内発22000円(往復+フリー区間+新幹線特急料金込)という超お買い得設定になっています。
現役世代が北陸新幹線乗りたければ、ネット予約使うか定価で乗ってくださいねということなんでしょう。何年か経って今の団塊の世代が消費の主役から退いた時、「JR=高い・割引がない」という意識が植えつけられ、高速バスや飛行機の利用に抵抗がないその次以降の世代が律儀に新幹線を使うかと言うと、そう楽観はできないと思います(要は現役世代を冷遇するのもたいがいにしろよということが言いたいのです)。
新幹線しか選択肢がないところは使うでしょうね。
若い世代の全員がバスに流れることはあり得ません。
年寄り世代の割引切符が羨ましくて仕方ないご様子ですが、彼らは事実として凄まじい量の買い物をして金を落としますからね。
若い人を優遇したところで格安切符でひたすら遠くに行くだけが目的、安宿あるいは野宿、土産は一切買わない……これではどちらを優遇すべきかは論じるまでもありません。
三島は年齢制限なしのフリー切符ありますよね。要は自分の行きたい場所にフリー切符がなくて悔しいとしか聞こえず、少々みみっちいです。
投稿情報: よよ | 2015年8 月13日 (木曜日) 09時20分
はい。はっきり言って羨ましくてしょうがないです(笑)ちょっと早く生まれた「だけ」でそれだけの特典を手にできるんですから。
彼らが宿泊にお土産にたくさん消費するので優遇する心理は分かりますが、同時に現役世代が今まで使えていたきっぷを廃止して冷遇するのとは話が別だと思います。せめて現状は維持してほしいということを言いたいのです。
あと、若い世代全員がバスに流れるなんて一言も書いていませんので、くれぐれも都合良く曲解なさらぬよう。
投稿情報: 今出川 | 2015年8 月13日 (木曜日) 09時49分
福井~黒部間に拡大される前(加賀温泉~富山フリー)のを行きが「北陸」B寝台、帰りに はくたか+とき グリーンで往復したことがあります。
料金はコミコミ、それで使い勝手が良かったのにJR東日本は乗車券ベース化して新幹線開業と同時に廃止して旧名を大人の休日倶楽部に持ってくるあたりに「若い奴らはフリーきっぷすら許さない」という意地悪さを感じます。
前の常磐線特急の全席指定化と合わせて、強引に改悪に持ってくるのに利用者は声を挙げなければいけないのでしょうか。往復に違う経路が選べるかつ高山等で途中下車できる「北陸観光フリーきっぷ」を関東から無理にでも使おうかと考えている次第です。
投稿情報: kei | 2015年8 月16日 (日曜日) 03時24分
「北陸フリーきっぷ」は寝台特急「北陸」のB寝台が使えたのがよかったですね。ソロまで利用できたのも魅力でした。
南伊豆や南房総など特急・普通列車の選択の余地があるフリーきっぷなら分かりますが、北海道や北陸など新幹線を使わざるをえないフリーきっぷまで特急料金を分離する意図は理解できません。
JRの社員は自社線内の利用証があって自腹でトクトクきっぷを買うことはほとんどないでしょうから、利用者の利便性まで思いが及ばないんだろうなと理解しています。
投稿情報: 今出川 | 2015年8 月16日 (日曜日) 19時42分
土日きっぷとか、使用開始後の譲渡があまりに酷すぎましたからね……。毎週ヤフオクに平然と【日曜分】とか複数枚上がってましたので。
「自分はそんなことしなかった」と反論が来るかもしれませんが、譲渡が多数あったのは残念ながら事実ですので、対策の一つが乗車券化なのでしょう。
あと、社パスがあるから……は的外れもいいところです。社販のあるすべての企業が、客の利便性を考慮した商品を発売できない事になってしまいます。
投稿情報: ttt | 2015年8 月19日 (水曜日) 01時38分
確かに「土日きっぷ」の末期はヤフオクで出品されていたり、仙台あたりの金券ショップでは日曜午後分だけ売っていたりしていた実態は知っていますので、致し方なかった部分はあるかと思います。
「土日きっぷ」のようなエリア内を自由に動ける自由周遊タイプのきっぷを乗車券化するのは分かりますが、「北陸フリー」のように予め往復の経路が決められている「往復+フリーエリア」タイプのきっぷまで乗車券化するのはやはり使い勝手が悪く利用者軽視であると感じます。乗車券化の是非はタイプで分けて考えるべきです。
利用証云々は私の極論ですが、JR東日本が利用客のことを考えられない会社になりつつあるのは否定できないかと思います。
投稿情報: 今出川 | 2015年8 月19日 (水曜日) 07時28分
何でもかんでもフリー乗車券タイプにしてるわけではないですよね。
今出川さんが羨ましくて仕方ない「大人の休日倶楽部」は、まさに特急料金込みのフリーきっぷそのものです。
金持ってそうなシニア世代に向けて発売するのはまさに「タイプで分けて考えた」結果だと思います。
恨み事言い続ければ復活するというものでもないですし、土日きっぷ等があまりにも良すぎただけと考えましょう。諦めも肝心ですよ。
投稿情報: ttt | 2015年8 月19日 (水曜日) 11時36分
すでに私の周囲では、「新幹線は高い乗り物」と口をそろえて言ってますから、もう時間の問題です。
投稿情報: 雨どい | 2015年8 月20日 (木曜日) 16時25分
>雨どいさん
新幹線の値段は変わってなくて、飛行機や高速バスなどの他交通手段が安くなっていますから、相対的に高く感じてしまうんでしょうね。
個人的にはいつまでも今の料金制度が通用するような感じもしないんですが…。どこかで大改革しないとダメな気がします。
投稿情報: 今出川 | 2015年8 月22日 (土曜日) 00時00分