おおいたシティ開業記念ネットきっぷ
(高架化前の大分駅:平成22年8月)
大分駅付近では平成8年から高架化事業が進められていて、16年の歳月をかけて平成24年3月に完成しました。大分出身の鉄ヲタで私の大学時代の同級生Rは「あれオレが中学生のころから計画があったよ。やっと完成するのか」と言っていました。私は工事完了による線路切り替えで亀川止まりになった「ソニック」に乗っていたりもしましたが…。
それと同時に高架下部分に「豊後にわさき市場」という食料品やおみやげを売る駅ナカ施設が開業しました。その後も駅ビルの改築工事が進められ、今年4月16日になって大分駅の駅ビル「アミュプラザおおいた」が開業しました。「豊後にわさき市場」や「アミュプラザおおいた」、ホテルや駐車場も含め「JRおおいたシティ」と称する複合商業施設が完成しました。
同じような位置から撮影した改築前後の大分駅の写真です(クリックすると拡大します)。改築前はどこか国鉄臭のする地方の拠点駅の雰囲気でしたが、改築後は博多に引けを取らないような立派な駅ビルとなりました。
「おおいたシティ」開業直後は混雑が見込まれたため、できるだけ公共交通機関を利用するよう呼び掛けていました。その一環で宮崎方面からの「おおいたシティ」への来場客に向けて、開業から1ヶ月限定でインターネット予約専用の「JRおおいたシティ開業記念ネットきっぷ」が発売しました。確か「アミュプラザ鹿児島」が開業した際も同様のネット限定の割引きっぷを設定していた記憶があります。
設定区間は南宮崎・宮崎・日向市・南延岡・延岡の5駅発で、宮崎県内→大分の片道のみの発売でした。自由席やグリーン車の設定はなく、普通車指定席のみでした。また、指定を一旦予約した後は列車の変更ができず、乗り遅れ時は後続列車の自由席利用になりました。
正規料金 開業記念(差額) eきっぷ ネットきっぷ
延岡 4720円 3710円(-1010円) 3710円 設定なし
日向市 5050円 4040円(-1010円) 4040円 設定なし
宮崎 6490円 5140円(-1350円) 5480円 5140円
延岡と南延岡、宮崎と南宮崎発は同額です。eきっぷの価格は乗車券込みのものです。「開業記念ネットきっぷ」の価格は乗車券込みのeきっぷまたは「九州ネットきっぷ」と同額ですが、特典として「おおいたシティ」で利用できる500円の商品券が付いています。
きっぷはこのような乗車券と特急券がセットになった本体と列車が指定された指のみ券の2枚セットでした。
500円商品券の引換券はこんな感じのマルス券でした。きっぷと同時に発券されたので、左上に「JR九州ネット予約」の印字があります。この券は引き換え時に回収され手元にはありません。使用前にカラーコピーしたものをさらにスキャンしたものです。
「おおいたシティ」には大分県初出店の店も多く、GW中ということもあり多くの人で賑わっていました。私個人的には建物の雰囲気も中のテナントの構成も博多や鹿児島と大差なく、さほど目新しさは感じませんでした。「ミニ博多駅」が大分駅にできたような印象でした。
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