硬券の乗車整理券2
その昔、のと鉄道には「のと恋路号」という全車事前予約制のリゾート列車が走っていました。バブルが華やかりし昭和63年に七尾~珠洲間で運転を開始し、JRからのと鉄道へ直通運転を行っていました。平成3年9月に七尾線・和倉温泉~輪島間がのと鉄道に移管されてからはのと鉄道完結となりました。
この券はJR七尾駅で発売したJR完結の「のと恋路号」の乗車整理券です。和倉温泉~輪島間がのと鉄道へ移管される2日前のものです。焼けが激しいですがおそらく黄緑地紋です。当時の時刻表を見ると、「のと恋路」号はのと鉄道での電話予約のみの受付という扱いになっていましたが、JRでも取り扱っていたようです。詳しい経緯はわかりませんが、空席時の飛び乗りだったのかもしれません。
「のと恋路」号の車両であるNT800形は平成17年3月の能登線廃止とともに廃車となり、現在は穴水駅の切り欠きホームの片隅に保存(放置?)されています。新製から15年で休車、17年で廃車という短い活躍期間でした。もったいない感じはしますが、100Km以上あった路線の大半を廃止してしまったので、使い道がなかったのかもしれません。
のと鉄道では今年4月から北陸新幹線特需に対応するため、13年ぶりに七尾~穴水間で観光列車「のと里山里海」号という観光列車を運転しています。休日は旅行商品のみの発売ですが、平日は300円の乗車整理券で利用できるので、どういった券が発売されているのか密かに気になっています。
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