木古内発Sきっぷ
(ゆき)
(かえり)
木古内~函館間の「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」です。営業キロは41Kmですが、Sきっぷになると往復6日間有効になります。この当時の木古内~函館間の運賃は片道820円で、往復運賃+80円で往復特急列車の自由席が利用できるというかなりお買い得な設定になっています。なお、この区間の4枚綴りタイプの「Sきっぷフォー」の設定はありません。
来年3月に予定されている北海道新幹線開業に伴い、廃止を免れた江差線・五稜郭~木古内間も「道南いさりび鉄道」に移管されて、JRの経営からは分離されます。特急列車も廃止になることから、この区間の「Sきっぷ」の発売は終了になる見込みです。
現在、特急「スーパー白鳥」・「白鳥」は全列車木古内駅に停車し、最速36分で結んでいます。特急列車が廃止されてしまうと木古内~函館間の鉄道での往来は道南いさりび鉄道の普通列車か、新函館北斗経由の北海道新幹線のいずれかになります。
木古内~函館間は普通列車で現在1時間10分ほどかかっていますが、特急列車の廃止により列車交換待ちの減少が見込まれますから、多少の所要時間短縮は期待できます。北海道新幹線だと木古内~新函館北斗間が約35Kmで新幹線で12~3分程度、新函館北斗~函館間を結ぶ快速「はこだてライナー」は最速20分弱で結ぶ予定だそうなので、乗り換え時間を考慮しても35~40分程度は要すると推測できます。
在来線で所要時間が延びるか、新幹線経由で乗換が発生して所要時間は現状維持かどちらかの選択になります。いずれの場合でも利用客の運賃負担は上がりますから、新幹線ができてもちっとも嬉しくない人はそれなりにいるような気がします。
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