懐かしの篠ノ井線183系
◆種別:快速
◆区間:松本~長野
昨年7月~9月の3ヶ月間、JR東日本長野支社では信州ならではのリゾートを提案する夏の観光キャンペーン「(Re)Resort信州」を開催しました(カッコ内は丸囲み)。
そのオープニングイベントを飾る列車として昨年7月5日に松本~長野間で快速「懐かしの篠ノ井線183系」号が運転されました。同日に大糸線では快速「懐かしの大糸線189系」号という列車が設定され、松本駅での同時発車(10:12)するという企画がありました。
指定は「えきねっと」で仕込んでおきましたが、間際になっても労せずして窓側が確保できました。実際の乗車率も半分程度でした。まだこの当時は長野車両センターの183・9系は4編成あり、それほど物珍しさがなかったからかもしれません。
天気は悪くてガラスは汚れていますが、松本駅を同時発車する「篠ノ井線183系」から「大糸線189系」を撮ってみました。大糸線・北松本駅を通過するあたりまで並走しています。
スイッチバックのある篠ノ井線・姨捨駅にも停車しました。シール貼りでしたが専用のヘッドマークと方向幕が用意されていました。この後、バックでスイッチバックに入り、峠を下っていきます。
また、姨捨駅がある千曲市に達する頃には天気が回復し、眼下には日本三大車窓の善光寺平がきれいに見え、さわやかな初夏の信州を楽しめました。鉄ヲタの人は景色にはあまり興味を示していませんでしたが。
4編成あった長野の183・9系は、今年3月のダイヤ改正による運用減で既に3編成は廃車・解体され、あさま色のN102編成のみ残っています。平日限定で塩尻~長野間で運転される「おはようライナー」が唯一の定期運用で、見る機会が激減しました。あれからほぼ1年経ちましたが、ずいぶん状況が変わってしまったなと感じます。
この列車で使用されたN104編成は今年2月で定期運用を終え、3月のダイヤ改正を待たずに廃車となりました。中間車はすべて解体されましたが、先頭車2両は千葉県いすみ市の「ポッポの丘」にて保存されています。特に6号車のクハ183-1527は幕張電車区に所属し、房総特急として走った経歴があるので、最後は故郷で余生を過ごす格好になります。
コメント