新・北陸おでかけパス
「北陸おでかけパス」は北陸線・長浜~谷浜間を始めとして、土曜・休日に北陸地方のJR線の普通列車が利用できるフリーきっぷでした。3月14日の北陸新幹線金沢開業に伴い、金沢以東の北陸線がJR西日本から経営分離され第三セクターに移管してしまったので、「北陸おでかけパス」も大幅なフリーエリア縮小か、発売終了になると予想していました。
(新)
ところが、これがいい意味で予想を裏切られました。「北陸おでかけパス」は500円値上げされたものの、第三セクターに移管された金沢~谷浜間も引き続きフリーエリアに組み込まれ、3月14日以降も発売継続することが発表されました。しかも、これまで普通列車しか利用できませんでしたが、特急券を別途購入することによって特急列車も利用できるようになりました。
以下のきっぷは移管された第三セクター会社が土休日に発売するフリーきっぷです。
- IRいしかわ一日フリーきっぷ(金沢~倶利伽羅間) 500円
- あいの風とやま鉄道1日フリーきっぷ(石動~越中宮崎間) 1500円
- トキめきホリデーフリーパス(市振~妙高高原間) 1000円
「あいの風~」のフリーきっぷは微妙に全線カバーしていなかったり、トキ鉄のフリーきっぷは2日間有効で旧JR東日本区間(妙高はねうまライン)まで含んでいて効力は多少異なりますが、各社バラバラで買うより「北陸おでかけパス」の方が安上がりです。
さらに、金沢から京都まで湖西線経由で往復する場合、運賃は往復8000円ちょうどになります。土休日の日帰り限定ですが、「北陸おでかけパス」+はみ出す近江塩津~京都間の運賃(往復:2640円)を加算すると5140円で済んでしまいます。今までは普通列車でしか使えなかったため、この併用は現実的ではありませんでしたが、特急列車にも解禁されたのでこういう使い方も考えられます。
【ひとこと】
正直なところ、3月14日以降は発売終了濃厚だと思っていただけに、このリニューアルにはびっくりでした。500円の値上げでこれだけ使えるようになれば申し分ないと思います。3日前まで購入する必要があるのは相変わらずですが、電話予約(5489サービス)で3日前までに予約・カード決済すれば当日受け取ることも可能なので、電話予約未対応だったかつてほどの障壁はないと思います。
今のところ発売期間は9月末までとなっており、これが期間限定の出血大サービスでなければいいんですが。
使い勝手…★★★★☆
お得感…★★★★★
当日発売…なし(3日前まで)
小児用…あり
同じ有効区間、内容で旅行商品のオプションとなる「北陸周遊乗車券」という商品も発売されているので、期間終了後はそちらのみになるのではないかと危惧しています。こちらは旅行期間中であれば曜日に関係なく有効開始日を決めて発売できるので、利便性はさらに良いのですが。各社のパンフをながめたところ首都圏発で設定のあるのは日本旅行だけでしたが。
投稿情報: Tatsumi | 2015年6 月27日 (土曜日) 05時58分
北陸周遊乗車券は旅行商品のオプションとは限りませんよ。
JR東日本のえきねっと「トクだ値」「モバイルSuica特急券」を買った人向け商品なので、最短だと上越妙高→糸魚川のモバイルSuica特急券を呈示すれば買えますので、同区間の自由席用ならば1,530円。さすがに4,030円の一日乗車券は高くなりますが。
投稿情報: F | 2015年6 月27日 (土曜日) 23時01分
京阪神に行くなら長浜からの方が更に安いですね。
しらさぎ+新幹線などという客が増えると、特急利用不可に戻ってしまうでしょうか。
投稿情報: よこりん | 2015年7 月 2日 (木曜日) 00時01分
正直言って、このタイミングで特急利用を可にした真意がよくわかりませんね。
投稿情報: 今出川 | 2015年7 月 4日 (土曜日) 00時10分
来年度も発売継続が決まりました。来年度分からは谷浜~直江津間もフリーエリアとなります。それ以外は変更ありません。
投稿情報: きずり | 2016年3 月 8日 (火曜日) 01時11分
谷浜~直江津間が使えないのはなんとなく中途半端でしたから、地味に改善してますね。
投稿情報: 今出川 | 2016年3 月31日 (木曜日) 23時45分