勝田乗継の特急券
かなり以前の初期の頃の記事ですが、水戸駅での常磐線特急どうしの列車間乗継の特急券を紹介していました。この当時から水戸駅とともに勝田駅でも適用されていたような気がしたんですが、なぜかスルーしています。
(席なし券)
(指のみ券:指定席)
(指のみ券:グリーン席)
このきっぷは勝田駅で「フレッシュひたち17号」→「スーパーひたち19号」を乗り継いだ際の特急券で、券名を見てのとおり「フレッシュひたち」は普通車、「スーパーひたち」はグリーン車を利用しています。
「スーパーひたち19号」は柏駅を通過していたので、いわき駅まで利用するにはこういう乗り継ぎにならざるを得ませんでした。また、「フレッシュひたち17号」は全車普通車のE653系、「スーパーひたち19号」」はグリーン車ありの651系が充当されていたので、このように一部区間グリーンとなっています。グリーン料金を支払っている区間は実際にグリーン席に乗車する勝田~いわき間だけです。
昨日のJR東日本のプレスリリースで、来年3月14日のダイヤ改正で現在の常磐線特急「スーパーひたち」・「フレッシュひたち」を再編して「ひたち」・「ときわ」とシンプルな愛称とするとともに、新たに開通する上野東京ラインを通じて品川駅まで乗り入れることが発表されています。
また、特急料金を自由席・指定席を一本化する改定(自由席は値上げ、指定席は値下げ)も行われることとなり、合わせてこのきっぷのような水戸・勝田駅での乗継の場合に特急料金を通算できる特例は廃止されることになりました。以降は列車ごとに特急券を購入することになります。
上のきっぷと同じ利用をした場合の特急料金を現行制度と来年3月14日以降の新制度とで比べてみました。
【現行料金制度】
柏~いわき間(特急料金) :2160円
勝田~いわき間(グリーン料金):1030円 計:3190円
【新制度】
柏~勝田(指定席・事前) :1000円
勝田~いわき(グリーン席・事前):1510円 計:2510円
意外や新制度の方が680円も安くなっていました。柏~勝田間もグリーン車にした場合でも新制度だと3020円で収まっています。さらに新たに導入される「えきねっとチケットレスサービス」を併用すると一区間あたり100円ずつの割引があります。
新制度のグリーン席利用時の特急料金は51~100Kmが1510円なのに、101~150Kmになると一気に倍以上の3090円に跳ね上がります。短距離でのグリーン席の稼働率を上げたいせいなのか、最も需要の多い上野~水戸・日立間(101~150Km)でがっつり稼ぐためなのか、こういう一見妙な価格設定になっています。そのため上記の例のような新制度の方が安くなる区間も出てきます。
この新制度はなかなか興味深いのでもう少し調べてみます。
こんばんわ。
特急自由席を廃止して値上げしたのは普通列車グリーン車へ誘導したいからでしょうかね。
あと直接は関係ないですが、MVでICチャージ額を使った切符の購入もできるようになりますね。
投稿情報: EEV | 2014年10 月31日 (金曜日) 01時03分
乗継特例廃止によりてっきり料金実質値上げかと思いました。やはりきちんと検証した方がいいですね。
投稿情報: Joh | 2014年11 月 1日 (土曜日) 02時39分
>EEVさん
新しい特急料金は100Kmまでだったら普通列車のグリーン車とほぼ変わらない水準ですから、ラッシュ時の利用客の平準化を狙ったのかもしれません。
SuicaでMV利用できると便利になりますね。それには機械の置き換えを伴いそうですから、熱転写タイプのMV30型が一気に駆逐されそうなのは少々気がかりですが…。
>Johさん
そうですね。私も絶対値上げだろうという先入観がありましたので、この結果は意外でした。「ときわ」号で上野~水戸間をグリーン車利用する場合に、柏か石岡で分割すると320円安かったりします。
投稿情報: 今出川 | 2014年11 月15日 (土曜日) 17時11分