さわやかウォーキングごてんばライナー
◆種別:快速
◆区間:静岡~駿河小山・松田
今年3月のダイヤ改正で特急「あさぎり」は小田急60000系(MSE)の片乗り入れとなり、JR東海371系の定期運用が終了しました。同じく定期運用を終了した小田急20000系(RSE)は廃車となりました(富士急への譲渡話はどうなったんでしょうね…)が、371系は団体用車両に転用されることが発表されています。
定期運用を失ってからは沼津運輸区の片隅に留置されているのは見かけましたが、動いている様子はなく、本当に改造するのか疑わしいような状況でした。しかし、5月30日にJR東海の衝撃(?)のプレスリリースがありました。
そのプレスリリースは臨時快速列車「さわやかウォーキングごてんばライナー」3月まで特急「あさぎり」号で使われていた371系車両で運転とありました。要は「さわやかウォーキング」向けの臨時列車に371系を充当するということです。
列車名は快速「さわやかウォーキングごてんばライナー」というとんでもなく長い名前で、6月17日が静岡~松田間、24日が静岡~駿河小山間の運転でした。途中停車駅はいずれも清水・富士・沼津・御殿場でした。普通車への乗車にはホームライナーのような乗車整理券が必要でした。また、グリーン席の発売もありました。こちらは両日とも6月1日朝イチからの発売でした。
私は発売日の朝早起きして新横浜駅までグリーン席を買いに行ってきました。列車名は「ごてんばライナー」と簡単に略されていました。A席は富士山とは逆向きですが1-2列の1人掛けの席です。
(開成駅前のNSE)
この日はまず小田急・新松田駅の隣の開成駅前に保存されている小田急ロマンスカーNSEを見に行ってきました。以前から付近を通過する際に気になっていました。傍らにはあじさいがきれいに咲いていました。公開しない日は奥の緑のシートですっぽり覆われていて、大切に保存されていることがよくわかりました。
その後、余裕かまして発車の20分ぐらい前にJR松田駅に移動しました。そうしたところ、「ごてんばライナー」は既に「あさぎり」時代と同じように松田駅の1番線に停車していました。方向幕は正面・側面とも「臨時」となっていました。
5年前の秋に同じように運転された快速「さわやかウォーキングごてんば」号に乗車した際には3両編成の373系でもガラガラでしたが、今回は発車15分前には駅売りの乗車整理券が売り切れ、自由席を含めた7両編成がほぼ一杯に埋まるという異常事態でした。
乗客はウォーキング客よりは鉄ヲタの方が多く、何のために運転されたかわからないような列車と化していました。JR東海がどういう意図を以って373系ではなく371系で運転したのかはわかりませんが、プレスリリースの題名からして鉄ヲタを釣る意図も多少あったように思います。
(東海道線・清水)
沿線で撮っている人は東海道線に入ってからの方が多かったように見えました。371系はかつて東海道線のホームライナー運用がありましたが、朝晩の運転だったのでこうして白昼運転されるのは珍しいことだったようです。私は清水駅まで久々の371系の旅を楽しみました。371系の先頭車の形状は曲面なので愛称幕が撮りにくいんですが、珍しく判別可能な程度に撮影できました。
371系は6月24日以降は運転されていません。改造されるとしたらJR東海名古屋工場か製造元の日本車輌ではないかと予想しますが、今のところ沼津運輸区に放置(?)されています。
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