踊り子運転開始30周年記念特急券
以前、特急「踊り子」の運転開始30周年を記念してJR東日本・伊豆急・伊豆箱根鉄道の三社で記念入場券を発売したことを記事にしましたが、今年に入って新たに記念特急券が発売されました。伊豆箱根鉄道線内では「踊り子」は快速列車として運転されており、特急券の発売はありません。よって、今回はJR東日本と伊豆急で発売されました。
JR東日本では1500枚限定で伊東駅でのみ発売されました。区間は「伊東→東京」のみでした。簡易委託駅で発売されているかつての回数券のような短冊を千切るタイプの常備軟券でした。また、小児断線はない大人専用券です。過去に「踊り子」の特急券としてこういった常備軟券が使用されたことはないと思われます。
伊豆急では1000枚限定で特急停車駅での発売でした。なので発売箇所は「伊豆急行発行」と微妙にボカしています。区間は「伊豆急下田⇔伊東」となっており、上下どちら向きでも使用することができました。きっぷは硬券ではなく、JRと同じ常備軟券です。ただし、一枚一枚予めカットされていて、短冊を千切るタイプではありません。
(参考:A型硬券)
そもそも伊豆急では今でこそ機械で特急券を発券していますが、機械化される前はこういった感じのA型硬券での発売でした。私が知る限り、伊豆急で常備軟券での特急券の発売はありません。今回硬券にしなかったのはコスト見合いなのか、硬券を印刷する業者を手当てできなかったのか理由はわかりません。硬券を誤って自動改札に投入してしまうと、自動改札機が故障してしまいJR側が嫌っているためという説を聞いたことがありますが、これもあくまで推測の域を出ていない話です。
今回の記念特急券の効力は記念きっぷにありがちな「○○月××日までの片道1回限り有効」ではなく、いずれも通常の自由席特急券と同じ「発売日より2日間有効」でした。私は事前に両方の特急券を手配しておいて、伊豆急→JRの向きで実際に使用しました。本当は東京までは要らなかったんですけど、区間がそうなっていたから仕方ないですね…。
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