無人化駅めぐり@駿河小山
この3月のダイヤ改正における御殿場線のトピックと言えば4つあると思います。
- 特急「あさぎり」の車両変更・減便・短縮
- 東京駅との直通列車の廃止
- 国府津~山北間のJR東日本E231系の乗り入れ中止
- 山北・駿河小山駅の無人化
同タイミングで夜行列車(寝台特急「日本海」・急行「きたぐに」)の廃止や100系・300系新幹線の置き換えといった目立つニュースがあったので、地元以外で大して報じられることはありませんでしたが、御殿場線については地味に改悪されています。
(山北駅に停車中のE231系)
上の3つについてはある程度予想ができましたが、無人化までは予想外でした。山北駅は直営駅で、駿河小山駅は東海交通事業への業務委託駅で、早朝夜間は無人です。また、両方ともその町の中心駅かつ唯一の有人駅です。でも、いずれも乗車人員は800人を下回っているので、その少なさから合理化の標的にされたんだと思います。
JR東日本は首都圏で乗車人員が2万人を超えるような駅でも窓口閉鎖を進めていますが、ド田舎のローカル線の1日数十人程度の駅についてはほぼ現状維持されています。逆にJR東海は地方の少ない駅でも容赦なく無人化(簡易委託含む)を進めているのが異なる点だと思います。
(MR20型発券)
(POS端末発券)
駿河小山駅の近くには町営の温泉施設があり、そこへ行くため何度か降りたことがありました。こうしてきっぷも購入していたりしますが、しばらく御無沙汰していたのでMR20型の端末で発券された頃のものしかありません。下のPOS券は私が購入したものではないので詳細はわかりませんが、マルス端末が導入される前はPOS端末があったようです。
(駿河小山駅窓口)
駿河小山駅には改正後も「あさぎり」が停車します。無人化とともに自動券売機までも撤去されています。いくら乗客が減少傾向であるとはいえ、全車指定席の特急列車の停車駅を無人化してしまうのはどうなのか、地元も無人化を回避する方法はなかったのかなと感じます。ちなみに山北駅はいったん無人化されましたが、山北町が簡易委託を受託する方向でJR東海と調整がつき、早ければ4月下旬には窓口でのきっぷの発売が再開する予定です。
こんにちは。山北駅の無人化びっくりしました。九州のかつての鉄道の町:吉松駅も寂れましたが、さすがにまだ無人駅(・・にできない事情もありますが)にはなっていません。
なお、神奈川新聞の記事によれば、「マルス前出し券買い取り」の簡易委託方式が濃厚みたいです。東海交通事業再委託方式がとれれば影響も少ないんでしょうけどね。
参考までに記事はこちらです。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1202280028/
投稿情報: えびの2号 | 2012年3 月24日 (土曜日) 10時49分
山北が鉄道の町だった歴史は戦前で終わっているとはいえ、ちょっと驚きました。最近では有人だった山北駅よりもだいぶ前に無人化された東山北駅の方が多いという逆転現象が生じています。
神奈川新聞はtwitterでちょっと触れています。単なる「簡易委託」という言葉に留めず、発売方式まで踏み込んで記事にしていて、わかりやすくよく書けていると思いました。個人的には常備軟券になると熱いんですが、さすがに無理そうですね…。
投稿情報: 今出川@飯田 | 2012年3 月24日 (土曜日) 21時50分