タンゴハシタテ

タンゴハシタテ

今からちょうど２０年前の平成３年に北近畿タンゴ鉄道・天橋立駅で発売されたＬ型マルス券の新幹線自由席特急券です。発売箇所は「タンゴハシタテ」となっていて、スペースが一文字分足りなくて濁点が略されています。

北近畿タンゴ鉄道はＪＲとの直通列車が運転されている関係で、天橋立と宮津の両駅には昔からマルス端末が設置されていて、常備券や料補以外にもこういった機械券の新幹線自由席特急券を購入することも可能です。マルス端末はＬ型→ＭＲ１1型→ＭＲ３１型と置き換えられ現在に至ります。

このきっぷは私が使用したものです。親には塾に行くふりをして、時刻表片手に誰にも告げずに一人でこっそり出かけ、「味めぐり北近畿カニスキ」とかいう妙な名前の特急に乗ってきました。私にとってはいわば「乗り鉄」の原点ともなった旅でした。ＫＴＲ宮福線はまだ電化される前で、その時乗った普通列車の車両は今もあまり変わりません。現在は近代的な高架駅となっている福知山駅も西舞鶴駅も当時は地上駅で、昔のローカル線の雰囲気が残っていました。