北東北・函館フリー乗車券
(ゆき)
(かえり)
「北東北・函館フリー乗車券」は昨年12月の東北新幹線全線開業以降に発売されているフリーきっぷです。「乗車券」と付いているとおり、フリーエリアとの往復やフリーエリア内で新幹線や特急列車を利用する場合には別途特急券が必要になるという最近のJR東日本で流行っているタイプのきっぷです。フリー区間は以下のとおりです。
【フリー区間】
- 象潟・湯沢・盛岡・宮古以北のJR東日本全線と津軽海峡線・江差線
- いわて銀河鉄道…盛岡~目時(全線)
- 青い森鉄道…目時~青森(全線)
- 秋田内陸縦貫鉄道…角館~鷹巣(全線)
- 三陸鉄道…宮古~久慈(被災し一部運休中)
- JRバス東北…二戸~久慈、八戸~十和田湖~青森、田名部~脇野沢
それまで発売されていた「青森・函館フリーきっぷ」と「秋田・大館フリーきっぷ」を統合して、八戸線や三陸鉄道といった太平洋側のフリーエリアを広げたような形になっています。
が、決定的に違うのはフリーエリアまでの往復・フリーエリア内とも特急料金が含まれなくなったことです。以下に価格および効力の比較をしてみます。
東京都区内 横浜市内 有効日数 繁忙期利用制限
青森・函館 29100円 29500円 7日 なし
秋田・大館 28100円 28500円 7日 なし
北東北・函館 18000円 18400円 5日 あり
乗車券しか効力がないくせに一丁前に繁忙期利用制限があったりします。価格は「青森・函館」より11100円安くなってはいますが、東京~盛岡間の新幹線特急料金(通常期指定席)が片道5650円することを考慮すると、フリーエリア入口の盛岡駅まで往復する時点で「青森・函館」より割高になります。逆に往復とも寝台特急「あけぼの」の「ゴロンとシート」を利用する場合は片道3660円となり、この場合だと「秋田・大館」よりも安上がりになります。
【ひとこと】
私は「青森・函館」や「秋田・大館」は使うことがなかったため、「北東北・函館」の使い勝手はそれほど悪いとは思わず「まぁこんなもんかな~」と感じました。しかし、上記のとおり旧来のきっぷとの比較をすると乗車券のみで18000円はちょっと高いように見えます。私はそれほど乗り回す方ではありませんが、フリーエリアに特急料金が含まれないことが後々ボディブローのように効いてきます。
使い勝手…★★★☆☆
お得感…★★☆☆☆
当日発売…あり
小児用…あり
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