JR東日本パス’11
今年6月と7月の中旬2回にわたって、8年ぶりに「JR東日本パス」が発売されました。8年前の前回は完全民営化記念でしたが、今回は当然ながら東日本大震災の復興応援策の一環としてです。
自社線内全線フリーで指定席が2回利用できるのは前回と同じですが、今回から北越急行・青い森鉄道・いわて銀河鉄道の三社も利用できるようになっています。最近のJR東日本のフリーきっぷは特急券が含まれない乗車券のみの形態に置き換えられつつありましたが、このきっぷはかつての「土・日きっぷ」と同様に乗車券+特急券がセットになっていました。
…と言うわけでさっそく使ってきました。東京→青森→仙台と1日で豪快に移動しました。「はやぶさ」に乗ったんですが、結構早い段階から満席になっていて、それなりの需要喚起にはなったようでした。7月の三連休にも利用しましたが、連休最終日の新青森発の東北新幹線は始発を除き全列車が満席となる帰省ラッシュさながらの混雑ぶりとなりました。
「土・日きっぷ」などと同様に「指定席券売機」での指定券発行機能に対応しています。券面の★の部分が指定券発行済回数を示しています。右の★は「指定席券売機」で指定券を発券しましたが、左のやや潰れた★は品川駅の窓口で発券したものです。「指定券発行済」の印を押さずに、マルス端末にフリーきっぷを読み込ませて★を印字する機能がありました。同じMR32型の端末を使用しているJR他社にも同様の★印字機能があるのか興味がありますが…。
私は秋に再発売があるんじゃないかと予想しましたが、結局ありませんでした。12月の土日にはJR東日本全線+前出の三社線+伊豆急の普通列車が2日間利用できる「東北応援パス」という代わり(?)のきっぷが発売されることになりました。
結局、特急券別売になり最近のJR東日本お得意のパターンに戻ってしまいました。しかも、「東北応援」と言いつつJR東日本全線や伊豆急が利用できてしまう奇怪なきっぷです。プレスリリースにあるように「東北への観光流動の活性化に寄与すること」が目的であるならば、自社の需要喚起に走ったと捉えられないよう、着地は東北地方に限定したほうがいいように思うんですが、いかがなもんなんでしょうか。
こんばんは。
ウィークエンドパスの方が、「東北応援パス」より値段が安く、エリア内の地方民鉄も使えるから、自ずと北東北への旅行に使われるようになると思いました。
投稿情報: takeda | 2011年11 月 9日 (水曜日) 23時44分
『JR東日本エリアの各地から、東北へ観光流動を起こす』という意味で、このきっぷは決して悪いものではないと思います。
東日本大震災を経験し、多大な損失を出したのにも関わらず、このような企画商品を発売している。
その時点で、民間としては素晴らしい企業だと思います。
投稿情報: N329 | 2011年11 月11日 (金曜日) 21時48分