SLC61復活号
◆種別:快速
◆区間:高崎~水上
(上越線・渋川)
C61型は昭和22年から24年にかけて急行列車用の蒸気機関車として33機製造されました。各地の地方幹線で活躍し、昭和50年の日豊線を最後に全廃されました。完全な形での保存機は3機だけで、そのうちの1機である20号機は群馬県伊勢崎市の公園で保存されていました。
JR東日本はD51-498に続く2機目のSLの動態復元を模索していて、修復できそうな機関車を探していました。地元の人が定期的に手入れしていて保存状態がよかったC61-20はその対象として白羽の矢が立ち、昨年1月に保存先の公園から搬出されて大宮総合車両センターにて復元工事が始まりました。そして、今年3月に修復が完了し、昭和48年の廃車から38年ぶりに車籍が復活しました。配置はD51と同じく高崎車両センターです。
その後は上越線で試運転を繰り返し、営業運転は6月4日の高崎~水上間で運転された快速「SLC61復活」号からでした。この列車はC61+旧型客車6両で運転され、6月土日の8日間設定されるという大盤振る舞いでした。しかも、1週目と2週目でヘッドマークのデザインを変え、3・4週目はヘッドマークなしと撮る人にとっても悩ましいサービスがありました。
私は1週目の日曜に片道だけ乗車しました。1週目のヘッドマークははやぶさの図柄の入った青色でした。乗車率はヲタ列車の割に高く、7割程度の座席が埋まっていて、復活したばかりのSLに対する関心の高さを感じました。天気はあまり良くなかったんですが、沿線で撮っていた人も非常に多く見かけました。
(横サボ)
C61はD51とともに9月まで開催されている「群馬ディスティネーションキャンペーン」関連で運転されるSL列車で使用される予定です。ただ、7月23・24・31日はC61で運転予定だった快速「SLみなかみ」の牽引機がD51に変更することが発表されているので、C61に何か不具合が発生していると思われます。復活したばかりなのにちょっと気がかりではあります。
写真のうち注釈のないものは上越線・沼田駅で撮影したものです。
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