SLニセコ号
◆種別:快速
◆区間:札幌~蘭越
函館線の長万部~倶知安~小樽間は三つの峠を越えるため通称「山線」と呼ばれています。長万部~札幌間は小樽廻りの山線の方が距離が短いですが、急勾配・急曲線のせいで所要時間は余分にかかります。かつては急行「ニセコ」や特急「北海」などの定期優等列車が走っていましたが、昭和61年までに全て廃止となりローカル列車のみの運転となっています。急行「ニセコ」は札幌~函館間を山線経由で運転されていた列車で、国鉄最後のSL牽引急行列車として有名です。
JR化された昭和63年に、SL時代の「ニセコ」で使われ、廃車後は北海道鉄道記念館に保存されていたC62を復活させ、小樽~倶知安間で快速「C62ニセコ」号として運転を開始しました。好評を博したようですが、機関車の不調により平成7年秋に運転終了となっています。その後はSLを小型のC11に変更し、4年半のブランクを経た平成12年から快速「SLニセコ」号として運転され現在に至ります。
C11は小型で非力なため、ディーゼル機関車(DL)の助けを借りて峠を越えます。また、煙の問題からか札幌~小樽間はSLは無煙状態でDLが牽引します。客車は旧型客車4両で、うち1両はカフェカーです。以下のような感じで機関車を頻繁に付け替えます。下りの札幌行きはSLが逆向きで運転されます。
【上り:蘭越行】
(小樽駅)
札幌~小樽:[客1][カフェ][客3][客4][SL)[DL] (進行方向→)
(蘭越駅)
小樽~蘭越:[DL][客1][カフェ][客3][客4][SL) (進行方向→)
【下り:札幌行】
(昆布駅)
蘭越~倶知安:(←進行方向) [DL][客1][カフェ][客3][客4][SL)
(小樽駅)
倶知安~小樽:(←進行方向) [SL)[客1][カフェ][客3][客4][DL]
(小樽駅)
小樽~札幌:(←進行方向) [DL][SL)[客1][カフェ][客3][客4]
車両はいずれもJR北海道旭川運転所所属のものです。平成18年に「SLすずらん」が運転終了してからは旭川近辺でSLが運行されることは少ないですが、車両配置は旭川のままです。
私は前日に往復とも指定を取ることができましたが、いずれも残席1桁でした。指定席が設定されている区間は札幌~倶知安間で、倶知安~蘭越間は全車自由席になります。行くと決まれば早めに押さえるに越したことはないでしょう。ちなみに指定席料金は大人800円です。紅葉を期待して乗ったんですが、ちょっと早すぎました。
なお、指のみ券になっているのは「SLニセコフリーきっぷ」と併用したためです。札幌発のみの設定ですが、「SLニセコ」の往復指定券とフリー区間(小樽築港~蘭越間)までの往復がセットになって3600円です。札幌近辺から利用する場合は断然安上がりになります。このきっぷについては別の機会に紹介します。
【補足:15/7/5】
「SLニセコ」は平成26年秋シーズンで運転を終了しましたので、カテゴリーを追加しています。
桑園支店は土曜休業なので難易度が若干高いんですよね。
SLニセコは8年くらい前に乗りましたが、北海道のSLはマンネリ化が進んでいるのか運転日が減っていることが気になりますね。
投稿情報: 料補収集家 | 2009年10 月20日 (火曜日) 07時38分
失礼しました、桑園支店は日祝休みでした。
個人的には一部の駅にある「旅行相談室」や「トラベルセンター」(駅長配下で国内旅行を取り扱う駅、五稜郭など)も気になります。
投稿情報: 料補収集家 | 2009年10 月20日 (火曜日) 14時58分
SLニセコフリーきっぷもありますが、
フリー区間の広さも含め、一日散歩切符と比べると それほど得でもないかな、と…
特にSL乗車が片道のみの場合はかえって損でしょうか。
投稿情報: 天神 | 2009年10 月20日 (火曜日) 20時21分
>料補収集家さん
私は金曜の夕方に買いに行きました。手稲まで行ったのは熱転写券を求めてです。
ところで、手稲のツインクルにはまだMR20がのこっているんですかね??置き換えられたという情報は聞かないんですが、札幌圏の駅にあそこだけ残っていたとしたらそれはそれで不思議です。
>天神さん
私が「断然」と表現したのは札幌駅から定価で往復利用した場合と比べてです。札幌以外からの往復利用だと確かに「一日散歩きっぷ」の方が安いところがありますね。
ここでは往復SL利用での比較の話ですので、片道利用との比較は土俵が違うと思います。
投稿情報: 今出川 | 2009年10 月20日 (火曜日) 22時03分