「博多~小倉」4枚特急券
JR九州の博多~門司港・下曽根間で25Kmを超える区間の自由席特急料金は特定料金が適用されて一律500円です。日豊線・下曽根駅は北九州市小倉南区にあるので、福岡市⇔北九州市の特急列車での移動は一律500円とわかりやすくしたんでしょう。
この「『博多~小倉』4枚特急券」は自由席特急料金が500円の区間で乗車できる4枚綴りの回数券で、1800円で発売されています。1枚あたり450円で50円だけ安くなっています。有効期間が14日間と短いのは以前紹介した「大分~別府」と同じです。
博多~門司港間の「4枚きっぷ」は1枚あたり1200円です。博多~折尾(北九州市の最も博多寄り)間の運賃だけで910円するので、福岡市⇔北九州市の移動であれば普通乗車券(910円)+この回数券(450円)で移動するより、「4枚きっぷ」を買った方が有効期限も長く(2ヶ月)安上がりです。やはりこのきっぷのターゲットは普通定期券を持つ通勤・通学客だと思います。
(E-POS券)
(マルス券)
JR九州では自社管内完結のトクトクきっぷはE-POS機能で出すことが多いように見えます。たまにマルス券で出てくるのは係員の気分次第なのかなと思ってしまいます。見た感じ注意書きの文言を含め両者にほとんど差異はないですが、有効期限の表記が若干異なります。「4枚きっぷ」などのE-POS券は右上に「*枚目」と印字されますが、この券はありません。
この区間表記だと小倉駅より手前(折尾・黒崎・戸畑など)では使えないように見えなくもないです。逆に「博多⇔門司港・下曽根」と略してしまうとますますわかりにくいです。小倉まで使えることを強調したいのであれば「博多⇔赤間~小倉~門司港・下曽根」とするとどうかと思ったんですが、これでもちょっとわかりにくいですね…。いっそのこと地図式にしてしまうとか(爆)
以前、九州管内特急停車駅のMV付近で、きっぷの種類別にMVで指定が取れるか否かを説明したポスターを見掛けました。それによると、E-POS発券のものはMVで指定が取れないようです。
ここからは推測になりますが、以上の経緯から、指定席用の企画乗車券はマルスで出す傾向が強くなり、その流れで自由席用もマルスで発売したか、会社として自由席用含めマルス発券する方針にしているのではないかと考えられます。
投稿情報: N639 | 2009年6 月22日 (月曜日) 03時29分
確かにそういった事情は考えられますね。そう言えば北海道の総販券で出されたトクトクきっぷでもの指のみ券の発行は機械非対応でした。
注意して見なければマルス券との違いはほとんどわかりませんから、クレームになりかねません。
ちなみに最近この回数券の使用済券を表紙付きの束で貰うんですが、1:3ぐらいでPOS券の方が多いです。
投稿情報: 今出川 | 2009年6 月22日 (月曜日) 20時56分
POS端末発行の券片は、マルスとの互換性がほとんどありません。例えば、マルス端末にてPOS券を自動控除ができないといった不便さがあります。
POS券のマルスでの読み取りは技術的に不可能ではないようですがJRシステムがあまり乗る気でない模様です。なるべく原回数券等をマルス券で発券してくれたほうが収入が上がるためPOS券の対応化に積極的でないものと思われます。
ただ一部改善された点もあります。以前は対応不可能であったPOS端末発行の磁気定期券をMV端末で読み取り継続購入又はSuicaへの発行替えができるようになりました。
投稿情報: マルス2号 | 2009年6 月22日 (月曜日) 22時58分