のぞみ指定席区間
東海道山陽新幹線では改札内乗継が認められています。大昔は東京駅を出発して新横浜駅と名古屋駅に停車して京都駅から先は各駅停車になる博多行の「ひかり」なんかがあったものですが、最近では列車の系統分離が進んで乗り継ぎなしに目的地には着けない場合が多くあります。一部例を以下に示します。
- 東京→三原(逆は可)
- 福山→静岡(逆は可)
- 京都⇔新下関
- 浜松⇔博多
これらの場合にも一列車につき一特急券という原則を厳格に適用すると著しく不利益になります。そのため改札内乗継が認められています。もちろん、直通列車があっても先を急ぎたくて「ひかり」や「のぞみ」に乗り継ぐ場合にも使えます。特急料金以外にもグリーン料金にも適用されます。また、今ではなくなってしまいましたがグリーン個室料金は適用外でした。
(席なし券)
(「ひかり」指のみ券)
(「のぞみ」指のみ券)
これは新幹線の改札内乗継の特急券で、名古屋駅で「ひかり」→「のぞみ」に乗り継いでいます。当時のダイヤでは「ひかり375号」は岡山行でしたが、名古屋駅を12分後に出た「のぞみ33号」に米原駅で追い抜かれ、岡山駅には33分先着されます。(現在のダイヤでは小田原駅に停車する「ひかり」は1本を除き全て新大阪止まりになっています)
経路内で「のぞみ」の指定席を利用する場合その区間分の「のぞみ加算料金」が必要です。この場合は名古屋→岡山間の「のぞみ加算料金」が発生します。そのため、席なし券には「のぞみ指定席区間:名古屋→岡山」と券面に明示されています。また、席なし券の「岡山」の「岡」の下にある「N04760」という表記は「のぞみ加算料金」を含まない額です。「のぞみ」部分が自由席利用になる場合は「ひかり」自由席と同額の特定特急料金が適用され、「のぞみ加算料金」は不要です。当然これらの表記もありません。
もっとも、これらの券は見てのとおり「エクスプレス予約」のもので、「エクスプレス予約」では全区間「ひかり」に乗っても、一部区間だけ「のぞみ」に乗っても特急料金は同額です。なのでこの場合これらの表記はさほど重要な意味は持たない気がします。
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