思い入れの一枚
17年9月から書き始めたこのブログもそろそろ丸2年を迎えることになります。今日は私の一番思い入れのある一枚を紹介します。
いろいろありましたが、やはりこのきっぷでしょうか。意外やマルス券です。
このきっぷは東海道新幹線から100系が消える直前の1人用グリーン個室の特急券です。この頃には100系「こだま」の定期運用ですら1日2往復にまで減っていました。そして最後の夏(平成15年)にも東京~博多間の100系「ひかり」の臨時列車が設定されました。そのうちの一つがこの「ひかり199号」でした。
100系は東海道新幹線開業以来活躍していた0系の置き換え用として昭和60年に登場しました。100系は0系と比べて外観がシャープになり、子供心ながら「カッコイイ!」と感じました。食堂車とグリーン席は2階建ての2階席になり、グリーン車の1階席はグリーン個室(後に普通席やカフェテリアとなる車両も登場)となりました。普通車の座席もシートピッチが広がり、3列席も回転するリクライニングシートが導入され格段に快適になりました。当時の0系の3列席は回転せず前向き後向き半々で固定されていたため、進行方向逆向きになる「ハズレ席」が必ず存在しました。
(東京駅)
私にとって100系のグリーン個室は子供の頃からの憧れで、政治家や会社の重役、芸能人が乗るというステータスイメージがありました。なくなってしまう前にどうしても長距離区間を乗ってみたいという思いになりました。そこで「ひかり199号」の運転に合わせて早めの夏休みを取りました。指定券発売日には朝早く当時の職場近くの新宿駅で1ヶ月予約をし、無事購入することができました。
運転当日、私は午後半休を取り東京駅へ向かいました。ちょうどコンコースで「JR東海エクスプレスカード」の入会勧誘をやっており、勢いで入会してしまいました。ホームに上るとちょうど目当ての「ひかり199号」が入線してきたところで、慌ててカメラを構えました。安全柵がちょっとジャマくさいですが、やっぱりどの新幹線と比べてもカッコイイです。
1人用グリーン個室は2階建ての1階席で、窓側に向いてシートが据え付けられています。270Km出る300系に慣れていると220Kmしか出ない100系はやはりゆっくりに感じました。でも、それだけ長くグリーン個室に乗っていられるということでもあり、全然苦になりませんでした。途中、「のぞみ」に何本も抜かれながら6時間23分かけて博多駅に着きました。
来たる7月1日から東海道・山陽新幹線に新型車両N700系が投入されます。東京~新大阪間を5分短縮しつつ消費電力は現行の700系と比べても約2割削減しているそうです。ただ、紹介HPは最新技術を詰め込んだ効率の優位性がばかりが強調されている(航空機を多分に意識したものだとは思いますが)ような気がし、初めて100系を見たときのようなワクワクするような新味はあまり感じられませんでした。
JR東海の社長も明言していましたが、グリーン個室や食堂車を連結する新幹線は今後登場しないと思われます。100系は移動手段のみならず「乗る楽しみ」も兼ね備えた最後の新幹線車両だったように思います。
「こだまグリーン回数券」で個室グリーンが指定出来ましたので、名古屋・東京を往復して仕事をこなしたり、新大阪までの往復でカードキーの収集をしました。でも東海のカードキーはあまり変化がありませんでした。
カードキーはJR西日本は色々な図柄があり楽しめましたが集められました?JR東海区間で配布されていましたが、理由をいって色々もらいました。ある列車では3人乗った車掌さんごとに持参カードが違っていました。(グリーン車の担当者は1人ですが、列車扱い(ドア)の車掌さんも持って見えました。)
投稿情報: 倉田山人 | 2007年6 月17日 (日曜日) 12時38分
「こだまグリーン回数券」は100系末期のころはよく使いました。豊橋駅前の金券ショップの自販機にもあったりしました。
この他、首都圏では「京の旅遊々きっぷ・こだまグリーン用」なる発売されていて、東京~京都のこだまのグリーン車が使えて往復20000円という何ともありがたいきっぷもありました。
投稿情報: 今出川 | 2007年6 月17日 (日曜日) 22時43分