新幹線エコノミーきっぷ
新幹線回数券のうちビジネス需要向けに20~30枚綴りに増やして割引率を高くしたものを特に「新幹線エコノミーきっぷ」と称しました。ただし、「のぞみ」は利用できませんでした。「新幹線指定席回数券」との違いは指定券を交付する際に右側の指定券引換用片を切り取ります。ただ、予定変更になって指定を取り消したい場合はどういう取扱をしたのか今さらながら気になります。こうして乗車券・特急券・指定券引換用片が3枚繋がって完璧に残っているのはあまりないと思います。
このきっぷ非常に良く売れました。金券ショップでも人気商品で高値買取してくれたため精巧な偽造券が大量に流通し、しばしば問題にもなりました。そのため、それなりの偽造対策も施されています。
<対策1>
券面の真ん中に横に筋が入っているのがわかります。これは薄い金色のモールを券紙の中に埋め込んだものです。決してスキャンを失敗したわけではありません(爆)
<対策2>
特急券部分の上のほうに大きく濃い黄緑でJRと印刷されていますが、その濃い部分を拡大したものが右の画像です。微細な文字でさらにJRと印刷しています。
この涙ぐましい偽造対策にどれだけ効果があったはわかりません。しかも綴り枚数の多いエコノミーきっぷのみが対象でした。それでもある程度の抑止力にはなったのかもしれませんが…。
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。
>予定変更になって指定を取り消したい場合はどういう取扱をしたのか今さらながら気になります。
いちどこの取り扱いをしたことがあります。
座席指定を取ると、指定券引換用片を切り離し、エコノミーきっぷの特急券部分に[指定券発行]印+指ノミ券をステープラーで止める、という扱いが通例でした。当該指定を取り消すと、指ノミ券と[指定券発行]印に「指定取り消し」の旨の記述と駅名小印を押し、指定を取り消した指ノミ券をステープラー止めしたまま返却されました。
投稿情報: tiso | 2012年7 月 9日 (月曜日) 15時59分
当時の名古屋駅の窓口で指定券引換用片が束になって置いてあったのを見たので、ちゃんと千切っているものだとばかり思っていました。
実際にはそういう面倒な運用になっていたんですね。情報ありがとうございました。
投稿情報: 今出川 | 2012年7 月10日 (火曜日) 00時56分