名鉄→JR連絡運輸終了
JRと名古屋鉄道(名鉄)は多くの接続駅で連絡運輸の設定がありました。手元にある昭和62年3月版の「連絡運輸別表」によると以下の駅を接続駅とした設定がありました。(左がJR駅で右が名鉄駅)
- 豊橋
- 蒲郡
- 刈谷
- 名古屋/新名古屋
- 岐阜羽島/新羽島
- 鵜沼/新鵜沼
- 可児/新可児
これ以外にも特急「北アルプス」関連で新名古屋~新鵜沼間で通過連絡運輸がありました。名古屋/新名古屋接続についてはJR側は東京から大阪まで、名鉄側は名古屋本線・犬山線・広見線・西尾線各駅とかなり広範の設定がありました。
平成14年に豊橋接続以外は定期連絡のみに縮小されました。豊橋接続の普通連絡運輸も範囲が縮小されJR側は岡崎~浜松間、名鉄側は名古屋本線・鳴海~国府間の主要駅相互の発売となりました。昨年4月21日よりJR東海が発売するICカードTOICAと名鉄・名古屋市交通局が発売するmanacaが相互利用を開始すること伴い、豊橋接続のJRと名鉄の普通連絡運輸も廃止となり、名鉄との普通連絡運輸が全てなくなりました。
このきっぷは連絡運輸廃止直前に名鉄で発券したJR連絡券です。一瞬、券売機券のように見えますが、窓口端末で発券したものです。自動券売機ではJR連絡券の設定がなかったようです。
JR側からも名鉄連絡券は券売機に設定がなく、窓口=マルス端末で購入するようになっていました。経由は接続駅だけ表記されるものも多いんですが、このきっぷは「名鉄線」と表記されています。
豊橋駅はJRと名鉄の共同使用駅で、改札口も共用しています。両社の間に中間改札はありませんでしたが、ICカード相互利用に伴って名鉄⇔JRとの簡易改札が設置されたようです。わざわざ連絡運輸の設定をなくさないでもよかったと思いますが、ICカードさえ相互利用できるようになれば事が足りるという判断だったんでしょう。
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