仙台⇔石巻・女川開業記念
東日本大震災の影響で長らく不通になっていた仙石線と石巻線は今年3月21日に石巻線・浦宿~女川間が、5月30日に仙石線・高城町~陸前小野間が復旧し、晴れて全線で復旧しました。
仙石線の全線復旧に合わせ、東北線・塩釜~仙石線・高城町間を短絡して仙台と石巻を結ぶ「仙石東北ライン」の運転も開始しました。仙石東北ラインに設定された特別快速は仙台~石巻間を最速52分で結び、震災前の仙石線経由の快速列車より10分程度所要時間を短縮しています。
(仙石東北ライン特別快速:仙台駅)
これに合わせてJR東日本では6月から8月末までの期間限定で「仙台⇔石巻・女川開業記念往復割引きっぷ」という仙台と石巻~女川間の往復割引きっぷを発売しています(これまであった路線が復旧したのであって、開業ではないような気はするんですが)。仙石線・仙石東北ラインのどちら経由でも利用できますが、仙石線・あおば通駅の利用はできません。
価格は大人1200円で、1540円のあおば通~石巻間の「Wきっぷ」よりさらに340円安くなっています。一時期発売されていた「石巻⇒仙台往復割引きっぷ」よりも200円安いです。さらに、仙台~女川間の比較だと片道1140円のところが往復1200円で済んでしまうので、半額近い破格の安さになっています。
今のところ(6月15日現在)JR東日本本社のHPの「おトクなきっぷ」のページには掲載されていません。仙台支社の「仙石東北ライン」開業の特集ページの下の方には掲載があります。
これがその現物です。私が一昨日使用してきたものです。きっぷの名前が長すぎて2段になっていて、(乗車券)の位置が発駅の下にあってちょっとヘンです。発売箇所は仙台駅と石巻駅の指定席券売機限定です。まぁホントに機械が大好きな会社ですね。窓口や他の駅では購入できないので注意が必要です。
(石巻駅で発車を待つ高速バス)
この時期に破格の割引きっぷを発売するのは被災地への往来を支援するのが主目的でしょう。仙石線不通時は途中で代行バスに乗り換える必要があるため、利用客の多くが高速バスに流れました。石巻駅前のバスターミナルには長蛇の列ができていて、積み残しが発生していたぐらいです。今回の全線復旧を契機に割安きっぷを設定して、高速バスに流れた客を少しでも取り戻したいという裏の目的もあるような気がします。
【ひとこと】
当日購入もできるので、2日以内で途中下車せずに往復する予定があれば使わない手はありません。このきっぷを使って、8年ぶりに女川を訪ねました。なかなか行くきっかけがなくても、鉄道が復旧し割安なきっぷがあれば行くきっかけになると思います。
私のブログは速報性の追求は最初からしていませんが、twitterに上げたら意外と同業者以外の反響があったことと、JR東日本でもあまりしっかり告知していないように見えたので、微力ながらこうして早めに仕込んでみた次第です。
使い勝手…★★★★★
お得感…★★★★★
当日発売…あり
小児用…あり
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