芸陽バス連絡券
芸陽バスは広島県東広島市を中心に路線バスを運行する広島電鉄グループのバス会社です。広島空港発着の空港連絡バスの運行も行っています。
(白市駅駅名板)
その芸陽バスですが、先のダイヤ改正までJRとの連絡運輸の設定がありました。芸陽バスは広島空港と山陽線・白市駅を結ぶ空港連絡バスを運行しています。広島空港を発着とし、白市駅接続で山陽線・三原~岩国間までが発売範囲でした。
私はその連絡運輸の存在は知っていて、いつか買いに行きたいとは思っていたんですが、空港連絡バスは滅多なことではなくならないだろうと思っていたので、ついつい先延ばしになっていました。しかし、2月4日に出たJR西日本の「芸陽バス株式会社との『連絡乗車券(JR線~白市空港間)』の発売終了について」というプレスリリースを見て慌てました。連絡運輸は人知れず廃止になることが多いので、こうして発表されたことも驚きでした。
翌週の3連休はもともと関西まで行く予定はありました。しかし、大阪から広島空港まで足を伸ばすにはお金も時間もかかる上に、関西での当初予定が潰れます。それでもこのきっぷは買っておきたい…。いろいろと考えた末に導いた結論は、大阪から広島へ足を伸ばすのではなく、飛行機で羽田から直接広島空港に飛んで、そこから列車で東上して戻ることにしました。幸い、3連休初日にもかかわらず広島行きの朝一番の特割に空席がありました。関西での当初予定は少し組み替えるだけで済みました。
私が乗ったJAL1601便は同時刻に離陸して遅着したANA便を尻目に、ほぼ定刻に広島空港に到着しました。ANA便より先に着いたのでバスの券売機は空いていました。なので、こうして余裕かまして券売機を撮影することもできました。割と新しいタッチパネル式の券売機で、エアポートリムジンを運行する会社共通で使用されていました。
出てきたきっぷはこんな感じです。デカデカと「JR西日本線」とあるので、一瞬バス代が含まれていないJR単独のきっぷかと思ってしまいます。バス券は乗車後に料金箱に投入するものなので、自動改札には対応していない非磁気券です。
(空港連絡バス)
連絡バスは割と普通のバスでした。東京から到着した客を多数乗せていたので、座席がきれいに埋まるぐらいの乗車率でした。白市駅で降りるときはこのきっぷを運転手に見せて降りました。私と同じきっぷを持っていた人も少しはいたんですが、それよりもPASPY(広島県内の交通機関で使えるICカード)やICOCAを使っている人の方が多く見受けられました。連絡運輸の廃止はこういったICカードの普及と関係があるのかもしれません。
その日の晩、友人Aと大阪で飲んでいました。Aの妻が広島空港のある三原市出身なので、私が朝広島空港にいて、夜は大阪にいるのが引っかかったようでした。
A:「なんで今朝広島空港にいたん?」
私:「買い物しに行ってた」
A:「空港に何買いに行った?空弁?」
私:「これ」(財布からこのきっぷを出して見せる)
A:「…なんかすごいの?このきっぷ」
非鉄のAに連絡運輸云々の話するのはナンセンスなので、適当にごまかしましたが、長い付き合いなので今さら呆れられることはなくなりました。
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