Kaeruくんリターンズ24
平成18年3月にKaeruくんの導入が拡大された際の置き換え対象駅に上越線・水上駅があったのは驚くと同時に、疑問に感じました。水上駅は以前より本数が減ったとはいえ特急列車の発着もあり、特急列車の発車前にはそれなりに窓口が混み合うことが容易に予想できたからです。特急列車でKaeruくんが導入された駅は総武線・八日市場駅もそうですが、水上駅は周辺に水上温泉郷や谷川岳などがある観光地の駅ですからなおさら違和感がありました。
(水上駅のKaeruくん)
昨年秋に快速「SLみなかみ」で数年ぶりに水上駅を訪れた際に初めて水上駅のKaeruくんを使いました。ここのKaeruくんは非常に目立たされて鎮座していました。駅に立ち入った瞬間に嫌でも目に入ります。この写真の「きっぷのお求めはこちらで」という矢印の看板のある位置がかつてみどりの窓口のあったところでした。
「えきねっと」予約×2の受取で、特に変なやり取りもなかったのでオペレータとのやりとりは省略します。「ホリデー・パス」と併用していたので、乗車券と新幹線特急券の区間が不一致ですが、そんな指摘もありませんでした。
先日、12月のダイヤ改正の概要の発表がありましたが、上野~水上間を結ぶ特急「水上」は廃止・臨時化されるそうです。確かにたまに乗る「水上」の乗車率はあまり良くないのは何となく感じていましたが、廃止まで踏み切ったのは少なからず驚きました。JR東日本管内で利用客の減少を理由とした昼行特急列車の減便や愛称の整理まではあったものの、廃止は久々だったからです。たぶん廃止にまで踏み切ったのは平成19年3月の特急「東海」以来じゃないでしょうか。
今後、首都圏から水上への鉄道アクセスは高崎駅から上越線乗換か、上越新幹線・上毛高原駅からバスを利用することになりそうですが、東京との既存の直通アクセスを失うことは観光地としては相当な打撃だと思います。水上駅の利用客も確実に減ってしまうと思いますので、結果的にKaeruくんを導入したことが「正解」になりそうな感です。
【現地データ】
◆場所…上越線・水上駅
◆時刻…午後2時ごろ
◆オペレーター…オッサン
◆マルス端末…未確認
最近のコメント