ゆうづる1号
▼種別:特急
▼運転区間:上野~青森(常磐線経由)
twitterを見ていたら11月30日に団体専用列車で「ゆうづる」が走ったというTLが流れていました。「ゆうづる」は上野~青森間を常磐線経由で結んだ寝台特急で、平成5年11月末で定期列車としては廃止されています。
今回の団体専用列車での運転区間はいわき~木古内間です。東日本大震災と福島原発の事故の影響で依然常磐線の一部が不通のため、常磐線~水戸線~東北線~IGR・青い森鉄道経由で運転されています。また、過去に「ゆうづる」が青函トンネルを越えて北海道に乗り入れたことはありません。経由も行先も違うのに、今回の団体専用列車に「ゆうづる」の名前を使うのは???という感じでした。
「ゆうづる」は廃止後、平成14年10月に1度だけリバイバル運転されたことがありました。東北新幹線八戸開業を目前にし、東北線の一部区間が第三セクターに移管されるため、東北特急のリバイバル列車も多く企画されていました。今は企画自体が少なくなっていますし、企画されても団体パックツアーで開催されることが多いのが残念なところですが…。
車両はJR東日本青森運転所(当時)の国鉄色の583系が使用されました。この当時はB寝台とグリーン車が連結されていました。私は直前に行く計画を立てたため、B寝台は満席となっていましたが、5日前でもグリーン席は確保することができました。列車名に「思い出の~」とか「懐かしの~」というリバイバル列車にありがちな枕詞が付かず、シンプルに「ゆうづる1号」と定期列車っぽくなっていて嬉しかったのを覚えています。
上野~青森間だと寝台料金(5250円or6300円)も座席のグリーン料金(6300円)も大して変わりません。本当は横になって眠りたかったところだったんですが、旅費を浮かせるべく「V・G」割を使ったためグリーン車にせざるを得なかったという事情はありました。グリーン車と言っても普通の2-2列の座席車のため、乗り心地は一般的な特急列車の普通車の座席とそう変わりませんでした。いわき辺りまでなかなか寝られなかった記憶があります。
(青森駅)
このように絵幕のヘッドマークもちゃんと表示されました。この写真は別の方が青森駅で撮影して紙焼きしたものを後でいただいたものです。右のはるか奥には6両編成の特急「スーパーはつかり」が停車しています。この583系は12両編成だったので、先頭車の位置がこんなに違います。
私はこの列車で青森に到着したのち特急「はつかり41号」で函館に渡り、廃車のアナウンスがあった「トマムサホロエクスプレス」に乗りました。快速「海峡」や急行「陸中」など廃止予定の列車や第三セクターに転換される駅での収集も行ってきました。今その時に集めたものを見てみると、あの時ちょっと無理してでも行って良かったなぁとつくづく感じます。
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