快速エアポート値上げ
今年の3月のダイヤ改正より、JR北海道の快速列車の指定席料金が値上げされました。合わせて、特急料金に加算される指定料金も閑散期・繁忙期の区分をなくし通年520円に改められました。
快速列車の指定席料金を値上げ前後で比較してみます。もともとJR北海道の快速列車の指定席料金は時期によらず通年同額です。
値上げ前 (平成28年3月25日まで) |
値上げ後 (平成28年3月26日以降) |
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SL列車 | 820円 | 820円 |
SL以外の列車 | 310円 | 520円 |
SL列車の指定席料金は据え置かれました。JR他社と比べた場合、これまでの通年310円というのは安すぎた感はあり、520円への値上げは他社並みに合わせたというのが実態かもしれません。
この影響をもっとも受けるのは1日70往復という国内屈指の運転本数を誇る快速「エアポート」の指定席「uシート」です。札幌~新千歳空港間は37分で、310円が520円になります。
こちらは今年の1月と6月に利用した値上げ前後の「エアポート」の指定席券です。
(値上げ前:310円)
(値上げ後:520円)
私は「エアポート」を利用する際は短区間だったり満席だったりしなければ指定を取ることがほとんどです。「エアポート」は慢性的に混み合いますし、310円だからという割安感もありました。それが520円になると「ちょっと高いなぁ…」という感じはどうしても否めません。
今回の値上げは税制の変更があったり、本数の増加や利便性の向上が伴ったわけではなく、JR北海道の苦しい懐事情を反映した単なる増収のための値上げです。新聞の報道によると、この対応で約2億円の増収になるんだそうです。個人的には今まで安すぎたものを他社並みにしただけなので、どうこう言うつもりはありませんが、「エアポート」ユーザーのために「uシート回数券」を復活させてくれんかな…とは思います。
実際、値上げ後の利用状況はどうなったのでしょうね。
旭川方面との特急乗り入れも廃止され、快速区間の指定席利用優遇もなくなりました。
状況によってはダブルパンチの影響がありますので、値上げが裏目になりやしないか、墓穴を掘ることになりやしないかと。
投稿情報: ららら | 2016年10 月 6日 (木曜日) 20時02分
値上げ後3回しか利用していないんですが、何となく空港直通客以外の通勤客の利用が減ったような感じがします。
空港から旭川方面に直通していた指定席ユーザーにはいいことなしでしょうね。
投稿情報: 今出川 | 2016年10 月15日 (土曜日) 09時41分