(函)白石駅下車代
千歳線と函館線の乗換駅は白石駅ですが、すべての特急列車と大半の快速列車は通過します。例えば、「北斗」⇔「スーパーカムイ」など千歳線と函館線の特急列車同士を乗り継ぐ場合、白石駅を通り越して札幌駅で乗り継ぐことになります。
その場合は白石~札幌間は分岐駅の特例が適用され、札幌駅で途中下車しない場合には同区間の往復運賃は不要です。しかし、札幌駅で途中下車する場合は同区間の往復運賃が必要になります。
本来、そういった場合に復路専用乗車券が登場するんだと思いますが、白石~札幌間の復路専用乗車券は見たことがありません。大昔はあったのかもしれませんが。札幌駅の精算所で白石~札幌間の運賃を精算し、札幌駅から乗車する際は白石までの乗車券を購入して入場していました。
(平成26年8月:痕跡なし)
(平成28年6月:下車代印あり)
向きは異なりますが、こちらの2枚の乗車券はいずれも札幌駅で途中下車しました。これまでは札幌駅の精算所で精算を済ませると、精算済証を渡されるものの、元の乗車券には何の痕跡もありません。しかし、今年6月に途中下車した際には下の乗車券のように「(函)白石駅 下車代」の印が捺されました。
以前の記事で「山科駅代 (新大阪)」の印を紹介しましたが、それと同じようなものだと思います。この印があると白石駅までは利用したという痕跡が残るため、後戻りして再利用する不正を防げるという利点はあります。むしろ復路専用乗車券を用意しないなら、どうしてもっと早い段階からこの印がなかったんだろうなと不思議に思ったりもします。
国鉄時代から平成初期までは、収受せずに通常の途中下車扱いをしていました。
室蘭線まわりの経路選択乗車をやめてから、精算するようになったようです。
投稿情報: とおりすがりの鉄ちゃん | 2016年9 月22日 (木曜日) 23時49分
かつては長万部~白石間は選択乗車があって、精算せずに途中下車扱いで済んでいましたね。
確かに途中下車で済めば、あえて復路専用乗車券を用意する必要はないですね。
投稿情報: 今出川 | 2016年9 月25日 (日曜日) 23時27分
長万部・白石間は経路特定区間ですね。
運賃は室蘭線経由で計算し、函館線経由で乗車しても良いというもので1994年に制度廃止されました。
ところで経路特定の制度があったころでも、長万部〜白石間を室蘭線経由で乗車、分岐駅の白石を通り過ぎ、札幌で下車を申し出た際に札幌駅での途中下車扱いとして精算不要とするのはなんとなく誤扱いな気がします。
実際に函館線経由で乗ったわけではないので札幌は「途中」の駅ではありません。白石から来たというのであれば白石・札幌間の精算が必要になるように思います。
まあ、正確な精算より大雑把な収受が認められていた時代なのか、あるいは札幌特別ルールだったの……
投稿情報: ttt | 2016年9 月26日 (月曜日) 23時42分