e早特1
「e早特1」は昨年3月の北陸新幹線金沢開業を機に北陸~首都圏で設定されたJ-WESTカード会員限定の割引きっぷです。以前から発売されている「e早特」との違いは「e早特」が3日前までの発売で特急券単独の購入もできるのに対し、「e早特1」はその名の通り1日前(前日)までの発売で乗車券+特急券のセット購入になることです。
設定区間は北陸側が富山・新高岡・金沢の北陸新幹線3駅と金沢~福井・和倉温泉間の特急主要停車駅で、首都圏側が東京・上野・大宮の3駅です。どちら向きからでも購入できます。
JR東日本でも同様に前日までに乗車券+特急券をセットで購入すると1割引きになる「トクだ値10」を発売しています。ここで東京(都区内)発北陸着で各商品を比べてみます。
定価 | e早特1 | eきっぷ | トクだ値10 | |
糸魚川 | 11000円 | 設定なし | 10360円 | 9900円 |
富山 | 12730円 | 10880円 | 12090円 | 11450円 |
新高岡 | 13580円 | 11650円 | 12940円 | 12220円 |
金沢 | 14120円 | 12130円 | 13480円 | 12700円 |
糸魚川発着だけはなぜか「e早特1」の設定がなく、「トクだ値10」が最安です。糸魚川発着以外はすべて「e早特1」が最安です。価格は「eきっぷ」からさらに1割引きで、金沢~東京都区内間は正規より1990円安くなっています。学割・ジパング倶楽部や障害者系の割引を除くと、北陸新幹線を最安で利用できるきっぷはこれじゃないかと思います。
北陸新幹線金沢開業を機に、首都圏~北陸を上越廻りで往来するトクトクきっぷは首都圏発・北陸発ともになくなり、こういったネット予約限定で列車指定の片道きっぷに限られました。私個人的にはトクトクきっぷの有無は出かける動機や交通手段の選択の判断材料にもなるので、こういう現状はちょっと残念に思います。
まもなく1周年を迎えようとしていますが、北陸新幹線の利用状況は開業以来好調を維持しているようですので、そういう少数意見は黙殺し、当面は今のような殿様商売を続けていくつもりなんでしょう。
(A券:乗車券)
(B券:特急券)
私が使用した「e早特1」の現物です。「トクだ値10」と異なり、乗車券と新幹線特急券がそれぞれで分かれています。乗車券は「企画乗車券」となっていて、上部に[e5489専用乗車券]と印字されています。これは昨年夏に発売されていた「こだまWEB早特」でも見られたものです。その右の15という数字の意味はよく分かりません。
気になる乗り遅れ時の取扱いですが、JR西日本のHPによると
「指定列車に乗り遅れた場合はe5489専用乗車券のみ有効となります。指定列車以外の特急にご乗車の場合は、改めて特急料金等が必要になります」
とあるので、乗車券のみ有効で別途特急券を購入すれば利用できると解釈できます。ただ、そうであるとA券2行目の「B券以外の料金券併用不可」という説明は矛盾するような気がするんですが…。
e5489専用乗車券に書かれている15は
割引パーセンテージですね。
乗車券は15%引ということを示しています。
一方、特急料金は15%引ではない故、
数字が書かれてないのだと思われます。
貴ブログ内で以前とりあえがた
こだまWEB早特14では
乗車券、特急券に40と書かれてますね。これは双方とも40%引ということだったのでしょう。。
投稿情報: みなみびわこ | 2016年3 月 2日 (水曜日) 22時47分
eきっぷが5%引き、特ダネが10%引き、e早得が15%引きで、券面の15は割引率ではないでしょうか?
投稿情報: たまひこ | 2016年3 月 2日 (水曜日) 23時57分
A券B券の話は旅客・係員双方から意見が出たようで、今度の設定から乗車券部分も無効になるようです。
他にもこだま早特等の「乗り遅れ時は乗車券のみ有効」の商品も、乗車券・特急券共に無効となるようです。
投稿情報: 4- | 2016年3 月14日 (月曜日) 17時11分