しらゆき
◆種別:特急
◆区間:(えちごトキめき鉄道)新井・上越妙高~新潟(1日5往復)
3月の北陸新幹線開業にあたり、金沢~新潟間を結んでいた特急「北越」が廃止となりました。その代替で新潟県上越地域と県都新潟を結ぶ列車として新たに特急「しらゆき」が設定されました。「しらゆき」という愛称は昭和57年まで金沢~青森間を結んでいた急行列車で使われていました。電化区間をキハ28・58系で爆走するというかわいらしい名前に似合わない凄まじい列車だったようです。列車の愛称としては33年ぶりに復活したことになります。
運転区間は新井・上越妙高~新潟間で、えちごトキめき鉄道(以下「トキ鉄」)に乗り入れます。5往復のうち2往復が新井発着で、3往復が上越妙高発着です。車両はJR東日本新潟車両センターのE653系でした。常磐線特急「フレッシュひたち」の運用から離脱したE653系(4両の付属編成)を転用改造し、塗色も一新して「しらゆき」用に充当しています。
7両の基本編成は一足先に新潟に転属して特急「いなほ」に充当されており、勝田にいたE653系は全車新潟に転属したことになります。「いなほ」に設定されたグリーン車は「しらゆき」に設定されず、全車普通車の構成になっています。
運転初日の7号の特急券です。上越妙高駅は北陸新幹線とトキ鉄の接続駅ですが、新幹線との乗継割引が適用されています。JR部分の1270円が半額となって630円(端数切り捨て)で、トキ鉄の特急料金は210円が加算されて840円になっています。トキ鉄の特急料金には乗継割引は適用されません。
今まで並行在来線を転換した第三セクター会社に特急列車が走った例がなかった(寝台は除く)んですが、JRに乗り入れる第三セクター発着の特急列車に乗継割引が適用された初の例です。金沢駅でも同様に七尾線に直通するIRいしかわ鉄道発着の特急列車との乗継割引が設定されました。
「北越」と比べると、本数は維持されたものの6両から4両に減車されました。485系からE653系になって居住性は格段に良くなりましたが、4両で大丈夫なのかな?という心配はあります。そろそろ半年経って実際のところどうなんでしょうか。
写真はトキ鉄・上越妙高駅で撮影したものです。まだホームに雪が残る運転初日のものです。
コメント