N'EX河口湖延長運転
昨年10・11月の土休日に試験的に特急「成田エクスプレス」(以下N'EX)の10号と41号の新宿~河口湖間を延長運転し、成田空港~河口湖間の直通運転を行いました。3月からN'EXが横須賀まで延長運転されているのは記憶に新しいですが、JR東日本以外の会社線へ乗り入れるのは初のことです。富士山が世界文化遺産に指定されたのを機に訪れる人が急増しており、成田空港との外国人観光客の送客を狙ったものでしょう。
成田空港 新宿 八王子 大月 河口湖
10号 9:15 →→ 10:46 → 11:22 → 11:54 → 12:43
41号 17:29 ←← 16:10 ← 15:39 ← 15:08 ← 14:13
ダイヤはこんな感じでした。朝9時までに成田に到着する航空便は主にアジア便なので、その辺の国の人をターゲットにしたのかもしれません。河口湖到着が昼過ぎになってしまうのは遅すぎるような気がしましたが、これ以上早めてしまうと成田空港の到着客を拾えません。
このきっぷは私が実際に使用した特急券です。富士急線には特急料金の設定はありますが、N'EXについてはなぜか特急料金不要でした。なので、この特急料金は八王子~大月間のJR部分のみにかかっています。また、号車は限られたものの富士急線内のみの利用もできました。
乗車前は全車指定席であるN'EXの特急料金の高さや到着時刻の遅さから、利用客は多くはないと予想しました。ところが、予想に反して八王子駅発車時点で8割近く乗車しており、日本人客も外国人客も多く乗っていました。成田はともかく、東京近辺の停車駅を出る時刻は10~11時台とちょっと遅めですから、朝ゆっくり出かける需要を拾えているんだと推測しました。
もっとも、成田空港から河口湖まで直通利用する客がどれだけいたかと言うと多少疑問で、乗客の大多数は空港から直行してきたような重装備ではなかったので東京~八王子間から乗車してきた客のような気がします。また、復路は乗車していないのでどの程度の利用状況はわかりません。別の日に大月駅で見かけた成田空港行はガラガラでしたが…。
(富士急・河口湖駅)
河口湖駅に到着した「成田エクスプレス10号」です。先に到着して留置線に停車していた「ホリデー快速富士山」の183・9系と並び、さながらJRの車両センターのような雰囲気がありました。
N'EXの河口湖延長運転は昨年11月末で終了したものの、今年3月から6月末までの予定で再開しています。N'EX定期列車の減便の影響で、往路の河口湖行が10号から8号になっていますが、ダイヤは旧10号とほぼ同じです。
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