信濃境の長距離券
(信濃境駅)
中央線・信濃境駅はその名の通り長野県にあります。「境」とあるとおり東京から中央線を西下し、長野県に入った最初の駅です。ここから塩尻駅まではJR東日本長野支社の管内になります。見ての通り山間に佇む小ぢんまりとしたなかなか味のある駅で、過去にドラマの舞台になったことも幾度かあります。
信濃境駅は隣の富士見駅が管理する簡易委託駅です。マルス端末やPOS端末はなく、常備券や補充券できっぷの発売を行っています。長距離乗車券については「東京山手線内」「立川・吉祥寺・荻窪」「高尾・八王子・日野」の3区間が常備券で発売されています。
(近郊区間拡大前)
(近郊区間拡大後)
この2枚のきっぷは東京近郊区間拡大前後の信濃境から「高尾・八王子・日野」までの乗車券です。今年4月から長野県にある信濃境駅も東京近郊区間に組み込まれました。それに伴って2日間有効から当日限り有効になったため、券紙の色が青からピンクに変わり「下車前途無効」の文言が加わっています。
東京近郊区間内は実際に乗車経路によらず最短距離で運賃計算をするため、着駅に「高尾・八王子・日野」と表記されているものの、東京近郊区間内の2270円区間であればどこの駅で降りても差し支えありません。例えば信濃境駅からだと八高線・小宮駅や横浜線・相原駅なども同じ価格帯に収まります。なので、ひょっとしたら金額式になるかなとも思いましたが、様式はほとんど変わっていませんでした。
参考までに近距離券はこのような金額式です。240円券は4月の運賃値上げに伴って発売されるようになった料金帯で、こちらもちゃんと新券が登場しています。
信濃境駅の業務は地元のシルバー人材センター(?)のようなところが受託し、何人かで交代で勤務しているようです。私は幸いにして一度も遭遇したことはないんですが、中には極度にヲタ嫌いの受託者がいるらしく、ヲタと分かるやきっぷ1枚を買うのすら難儀することがあるそうです。収集に行かれる方は心してください。
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