N'EX横須賀延長運転
今年3月のダイヤ改正より土曜休日に特急「成田エクスプレス」の横浜・大船発着の一部列車が横須賀発着に延長運転されています。延長区間の停車駅は北鎌倉・鎌倉・逗子・横須賀です。成田から鎌倉への観光客の誘客を狙ったそうです。N'EXの大船以南への営業運転は初めてと思われます。
(横須賀駅で発車を待つ)
鎌倉駅には列車が折り返せる設備はありません。一つ先の逗子駅にはありますが、日中はひっきりなしに使用しているので、ダイヤ的に臨時列車をねじ込む余裕はなさそうです。そのため、余裕のある横須賀駅にある折り返しホームを使用することになったようです。横須賀には米軍基地があるため、軍関係者の成田への往来の利用も期待したのかもしれません。
私が利用したのは35号です。この列車は大船止まりの18号を延長運転した折り返しです。同じ号車での横須賀駅からの利用客は私だけでした。途中の逗子・鎌倉駅で1人か2人乗ってきて、座席がほぼ埋まったのはやはり東京駅を出てからでした。
(18号の行先表示)
N'EXに使用されているE259系の車内外の表示類はすべて横須賀延長に対応していました(車内ディスプレイはクリックすると拡大します)。行先は「鎌倉・横須賀」と表示されていました。成田空港から横浜に行こうとした場合には一瞬戸惑うかもしれません。
また、この映像のとおり自動放送も横須賀始発バージョンがありました。E259系は新しい車両だけあってこういったイレギュラーも柔軟に対応できるようです。
私が利用したのはまだ延長運転2日目だったため、乗客数はまだ参考外と言っていいでしょう。また、この延長運転を機に大船~逗子・横須賀発の「N'EX往復きっぷ」も追加設定されています。横須賀延長運転は引き続き9月末まで行うことが発表されましたのである程度長期的に取り組んでいくものと思われます。
ただ、鎌倉は知名度や観光客数に対して宿泊施設がかなり貧弱なので、日本人も外国人も東京や横浜に泊まって日帰りで鎌倉に来るパターンが多いです。なので、成田空港と鎌倉を直通する客がどれだけいるかと考えると、なかなか目に見える成果は出にくいのではないかと感じます。
成田エクスプレスは富士急行線 河口湖への延長運転も行われますね。
全編成E259の新車で統一したものの、京成スカイライナーとバスには全く歯が立たず深刻な不振でここ数年は減便を繰り返し、編成的には余裕があるのでしょう。
自由席かB特急料金の設定での値引きは意地でもしないみたいですが、何か理由でもあるのでしょうか。
投稿情報: ああああ | 2014年6 月13日 (金曜日) 14時55分
確か同じ空港アクセス特急の「はるか」も当初全車指定席でしたが、のちに自由席が設定され特急料金の値下げもありました。
N'EXが登場当初からの強気の料金体系をほぼ変えていないのは謎ですね。トクトクきっぷが出るようになっただけ少しはマシになりましたが。
投稿情報: 今出川 | 2014年6 月15日 (日曜日) 23時42分