ひたち往復きっぷ
「ひたち往復きっぷ」は東京都区内から友部以北の特急停車駅の往復乗車券と指定席特急券がセットになったきっぷです。普通車用とグリーン車用があります。東京へ向かう逆向きに対しては東京近郊がフリーエリアになった「ひたち東京(週末)フリーきっぷ」という別のきっぷが設定されています。
(ゆき)
(かえり)
これがその現物です。往復12780円(通常期)かかるところが、11300円で1割程度安くなっています。この区間の往復乗車券は2日間有効ですが、このきっぷは往復4日間有効になっています。
【ひとこと】
この区間の「えきねっと」の早期割引である「トクだ値40」だと3830円なのでそちらと比べると割高ですが、事前に予定が決められない時にはこのきっぷの方が融通が利きます。このきっぷは私がいわき市での友人の結婚式に参加する際に使用したものです。行きは職場から直行で、帰りは結婚式終了時間の予定が読めなかったので、事前予約が必要な「トクだ値」よりこのきっぷが好都合でした。
なお、常磐線沿線の往復きっぷは9月末ですべて発売終了の予定です。その代わり(?)に10月以降は「トクだ値」の拡充で対処するようです(割引率の高い「トクだ値40」の設定は来年3月までの期間限定です)。JR東日本様はどうしても客に「えきねっと」で事前に予約をさせ、予定のあいまいな旅行はお気に召さないようです。やれやれ…。
使い勝手…★★★☆☆
お得感…★★☆☆☆(区間によりけり)
当日発売…あり
小児用…あり(半額)
【補足:2014/5/9】
平成25年9月末で発売終了したので、カテゴリーを追加しています。
常磐線は事実上両数の削減があったせいか、現状の両数定員に合わせたいかのように、ちょっとずつ「往復切符」関係の廃止を進めていますね(ひたち東京フリーきっぷも同日廃止です)。
今後は、自由席よりも安いえきねっと予約とフレッシュひたち回数券指定席用(金券ショップのばら売りを買うと自由席よりも安くなります)が今後の主力になり、他は全て「自由席」へどうぞ、といった感じになるのでは無いでしょうか。
余談ですが、JR水戸支社の車内補充券発行機は、7月末を持って、全てIC決済・取消可能の新型機に置き換えとなりました。水戸駅中間改札でも、改善型車発が、新型車発に接続の上で稼動を維持しています。
投稿情報: MaiIbarakiJPN | 2013年8 月27日 (火曜日) 14時41分
金券屋で実質的に転売不可なえきねっと割引を推したいのでしょう。売れた分は確実に乗ってもらえますし、列車ごとの割引という柔軟な売り方もできます。
東海も新幹線でICをかなり優遇していますよね。
ただ、誰しもネットが使えて予約・決済・受取をできるわけじゃないんですよね・・・。
そういう人らは列車利用から離れていくことでしょう。
投稿情報: MMT | 2013年8 月28日 (水曜日) 01時10分
>MaiIbarakiJPNさん
指定席→えきねっと、自由席→回数券という棲み分けを狙っているのであれば今回の改廃もわからなくはないですね。
「余談…」につきましては別の方のブログで見ました。なかなか面白そうな代物ですね。水戸方面に行く機会がそうそうありませんが、行った際には試してみたいと思います。
>MMTさん
「えきねっと」での割引を際立たせて、回数券の魅力を下げることも金券屋対策なのかもしれません。
「えきねっと」はネットとクレジットカードが両方利用できることが必須ですが、ここまで偏重が進むと利用できない人は切り捨てるか正規料金で乗ってもらおうという方針なんだと思います。
投稿情報: 今出川 | 2013年8 月29日 (木曜日) 23時24分