穴あけの話2
1は昨年4月にアップしていますので、興味のある方はどうぞ。
中部天竜以北の飯田線北部の直営駅(天竜峡・飯田・伊那市)以外の駅で下車する場合、きっぷは運転士や車掌といった乗務員が回収します。以前は業務委託駅でも駅係員が回収していました。今春のダイヤ改正以降は直営駅以外(簡易委託駅・無人駅)では乗務員が回収しています。これは特急列車でも同様です。
乗務員が回収する駅できっぷを貰おうとする場合でも、駅と同様に貰うことができます。駅の場合は無効印+穴あけという運用になっていますが、乗務員が回収する駅では人それぞれによって対応が異なります。
一番多かったのはこのきっぷのように無効もしくは使用済の旨と日付・列車番号をきっぷの片隅に記載するものです。「無効 3/20 544M」と記載されています。たぶんこれが飯田線に限らず内規で決められている運用なんだと思います。
所変わって同じJR東海管内の身延線です。身延線も同じように乗務員が回収しています。私が特急「ふじかわ」に乗って、市川大門駅で下車する際に車掌にきっぷが欲しい旨を告げました。既報のとおり市川大門駅は今年4月から簡易委託化されています。
車掌は「穴があきますけどよろしいですか?」と聞いてきました。私は構わない旨を告げて、どうやって穴をあけるか見ていました。JR東海の車掌のチケッターはJR東日本のそれとは違って穴はあかないはずです。無効処理用に小型のパンチでも持っているのかと思いました。
しかし、その想像は見事に外れました。なんと乗車券と特急券を2枚重ねて裏からグリグリとボールペンで穴をぶっ刺していました。「おおそうくるか~」と思いました。ひょっとしたらこの時の車掌氏は駅員から車掌になった人なのかもしれません。
穴あけされた直後の写真はこんな感じで券面のど真ん中に大きなレの字が入っていました。上の画像は穴を埋めて目立たなくしてからスキャンしたものです。それにしてもあの豪快な穴あけには驚きました。今のところボールペンで穴をあけられたのはこの時だけです。
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