プッシュホン予約サービス終了
現在、JR各社ではJR四国を除き自前のインターネット予約サービスがあります。JR四国でもJR西日本の「e5489」がサービスをカバーしており、四国内のみどりの窓口設置駅での受け取りが可能です。こういったインターネット予約が始まったのは平成13年頃からで、それ以前の一般的な予約サービスはプッシュホン予約しかありませんでした(「ビューカード」や「エクスプレス予約」では会員限定の電話予約サービスはありました)。
プッシュホン予約とは予約センターに電話をかけ、音声案内に従って乗車日や列車名を電話機の数字で入力し、予約OKの場合は予約番号が発番され、その番号を持って駅のみどりの窓口で発券するというシステムでした。空席照会もできました。最近ではめっきり見かけなくなりましたが、プッシュトーンが発信できないダイヤル式の電話機では利用できませんでした。わが家の電話機がそれで、わざわざ公衆電話で予約していました。
インターネット予約では座席位置の細かな指定や同時使用の乗車券の予約が当たり前のようにできます。しかし、プッシュホン予約ではこれらのことができませんでした。また、インターネット予約は発車時刻直前まで予約できるにも関わらず、プッシュホン予約で受付可能なのは乗車2日前まででした。インターネット予約がほぼJR各社に普及した今、プッシュホン予約が役目を終えつつあるのは明白でした。
なので、今年1月末でプッシュホン予約の受付が終了すると発表された時には特に驚きはありませんでした。昔はよく利用していたので、最後に一回使ってみようと思いました。
これがその一枚です。プッシュホン予約は予約と決済が紐付いていないため、以下のような受取期限が設定されていました。
- 乗車1ヵ月前から10日前の予約…予約日から8日以内
- 乗車9日前から2日前の予約…乗車日の2日前まで
私は1月30日に2月10日の列車の予約をし、受取期限ギリギリの予約日から8日目の2月6日に受け取りました。普通の指定券との違いは右下の券番の隣に*が表示されているところです。
なお、JR西日本では「みどりの券売機」での受け取りもできました。発売箇所を見てわかるとおり、このきっぷも新大阪駅の「みどりの券売機」で受け取っています。券売機のディスプレイには「サイバーステーション」とともにちゃんと「プッシュホン」のメニューが表示されています。現地で確認はしていませんが、サービス終了後はなくなったものと思われます。
プッシュホン予約、サイバーステーション・・・
こういうとなんですが、出すのが結構面倒でした。
でも無くなると淋しいモノです。
投稿情報: 三階 | 2013年6 月12日 (水曜日) 08時56分
利用者の減少によりシステム維持費をかける価値が見いだせないことも要因だそうですが、予約の受取をしなくても何もペナルティがないことでかなりの指定席がそのまま放置されていたことが大きいようです。
投稿情報: がらくた | 2013年6 月12日 (水曜日) 15時00分
かつては、ムーンライトながらなどを取るためにキャンセルねらって何度も電話しました。
比較的最近では、えきねっとで寝台券を扱わなくなり、ビューカードの電話予約もなくなり、オンラインでの唯一の寝台券申し込み手段だっただけに、個人的には残念です。
投稿情報: hiro | 2013年6 月12日 (水曜日) 18時31分
>三階さん
どこの会社とは言いませんが、プッシュホン予約の引き換えをしようとした時にものすごい嫌そうな顔をした窓口がありました。
操作が難しい故だったのかもしれませんね。サイバーステーション予約はまだ残るっぽいですが…。
>がらくたさん
その説は初めて聞きました。
ヤフオクでムーンライトながらの予約の予約番号を売っていた猛者がいましたから、わかる気はします。
>hiroさん
寝台の予約ができるのが唯一のアドバンテージでしたが、寝台列車自体が毎年減っていますから仕方がないのかもしれません。
投稿情報: 今出川 | 2013年6 月12日 (水曜日) 22時43分
サイバーステーションはまだ終わってませんでしたか。
昨今全然見てないからとっくに無くなったかと。(汗
って事はこれも新人に教えねばならぬのか・・・
投稿情報: 三階 | 2013年6 月15日 (土曜日) 23時40分