マリンエクスプレス踊り子
◆種別:特急
◆区間:東京~伊豆急下田
昨年12月から週末などの多客期を中心に東京~伊豆急下田間で特急「マリンエクスプレス踊り子」号が運転されています。
(東海道線・熱海)
車両はJR東日本鎌倉車両センターのE259系(6両)です。特急「成田エクスプレス」の専用車両として華々しく登場しましたが、景気低迷や対中・対韓関係悪化の影響で成田空港の需要が減っているため、投入当初より減便されていて、車両の運用に余裕が生じています。
この区間は「踊り子」や「スーパービュー踊り子」といった特急列車が運転されていますが、こちらもここ数年は利用が低調で、比例してダイヤ改正のたびに定期列車の割合が減っていました。それに車両の陳腐化も否めない状況でした。そこに運用に余裕ができたE259系を投入して、車両の新製を伴わずにリニューアルを画策したというのが実態でしょう。
熱海駅でこの列車を迎えた時は「まんまN’EXだなぁ…」と感じました。せめて正面のN’EXのレタリングがM’EXにでもなっていれば面白かったんですが。それでも車両正面と側面に右のような六角形のロゴが貼られていて、わずかながら差別化は図られていました。また、上の写真でドア扱いをしているのはこの列車に乗務していた車掌で、みなこの列車オリジナルの赤いジャケットを着ていました。妙なところに気合が入っている感です。
(車内のディスプレイ)
車内放送は完全に自動化に対応していました。また、車内のディスプレイはひたすら列車名を表示したままの静止画でした。既存車両と違ってせっかく映像を流せるんですから、伊豆の観光案内でも用意して流せばいいと思ったんですが。
私が利用したのは土曜の上り列車だったので、3割程度の乗車率でした。私は185系の「踊り子」でも苦に感じたり、特急料金がボッタクリだとも思わないんですが、やはり新しいE259系は快適でした。何より揺れが少なく走行音が静かなのが印象に残りました。A席が山側でD席が海側であるのは「踊り子」と変わりません。
特急料金は「スーパービュー踊り子」がA料金で、「踊り子」はB料金です。「マリンエクスプレス踊り子」は見てのとおりA料金でした。また、グリーン料金も「スーパービュー踊り子」と同じ体系に合わせています。
春の運転は先のGWでいったん終了した模様です。JRの意向としてはある程度定番化していきたいそうなので、夏の運転もあるものと思われます。利用者として選択肢が増えるのは結構なことだと思います。
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