夕張駅
(夕張駅付近の地図)
夕張駅は石勝線の支線の終点にあります。もともとは石炭を輸送する炭鉱鉄道がルーツだったので、初代の夕張駅は上の地図の「石炭の歴史村」の近くにありました。「石炭の歴史村」は廃鉱を利用した博物館で、この辺りに夕張炭鉱がありました。
その後、石炭産業の衰退し、補助金を投入して観光開発に走った頃の昭和60年に、1.3Km路線を短縮し夕張市役所のそばに移転しました。それからわずか5年後の平成2年にさらに0.8Km短縮して現在地に落ち着いています。
(現在の夕張駅舎)
駅舎は割と新しい駅舎です。私が初めてここを訪れた時(確か平成13年ごろ)はこんな駅舎があった記憶はないんですが…。当時は完全無人で寒々としていましたが、今は観光案内所とイタリアンカフェが入居しており、少なくとも人の気配はあります。
(夕張駅に停車する列車)
夕張駅からは新夕張・追分・千歳行の列車が1日9往復の列車が発着しています。なにぶん本数が少ないのであまり利用客は多くないようです。札幌方面へは新札幌行の夕張鉄道(夕鉄)バスが1日10往復あり、急行便が最速1時間20分程度で結んでおり、列車より安くて速いです。
夕張駅は平成10年頃に無人化されましたが、平成19年頃に簡易委託が復活しています。ただし、きっぷは駅舎内ではなく、駅舎の背後にある「ホテルマウントレースイ」のフロントで発売しています(裏の白い建物)。発売区間は滝ノ上までの1区間のみで、小児券はありませんでした。以前は新夕張までの発売もあったようです。
券は見てのとおり総販券の前出しで、発売箇所は「○簡 夕張駅」となっています。たぶん管理駅の新夕張駅で発券したんだと思います。昨年7月に購入したものですが、発券が平成20年でしかも熱転写印字です。片道だけ購入しましたが、なぜか往路代用印が押されました。
この絵ハガキはきっぷを買ったオマケで貰えました。この乗車券の着駅である滝ノ上駅の近くに滝ノ上公園という紅葉の名所があるそうです。このきっぷをフロントで頼んだとき、奥の方からきっぷと絵ハガキの入った箱を出してきたので、あまり売れてなさそうな感じはよくわかりました。
何となくですが、残券限りで簡易委託を止めてしまいそうな雰囲気を感じました。滝ノ上着の乗車券も残券はあまり多くなかったので、懸案のある方はお早めに…。
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